マーベラス、1Qは売上高22%減、営業益53%減と大幅減収減益で着地 4月リリースの『スマッシュドラグーン』は計画を下回る低調なスタートに(グラフ追加・追記)

マーベラス<7844>は、7月29日、2017年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高62億300万円(前年同期比22.9%減)、営業利益6億3800万円(同53.7%減)、経常利益4億1000万円(同71.4%減)、四半期純利益3億300万円(同69.5%減)と大幅減収減益での着地となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①オンライン事業…売上高37億1700万円(前年同期比32.2%減)、セグメント利益5億7600万円(同48.8%減)
2016年4月28日よりiOS/Android向けアプリ『スマッシュドラグーン』のサービスを開始したが、計画を下回る低調な推移となった。既存タイトルは、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』において、新たなコラボレーションイベントを実施するなど、収益の確保に努めた。また、採算性が低下した一部のタイトルにつきましては、サービスを終了し、コストの圧縮を進めた。

②コンシューマ事業…売上高15億4200万円(同6.8%減)、セグメント利益1億2300万円(同53.0%減)
自社販売部門は、2016年6月23日に『牧場物語 3つの里の大切な友だち(ニンテンドー3DS)』を発売した。アミューズメント部門は、2016年6月23日より新型マシン「ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー」の稼働を開始した。新作投入に伴うコストが先行したものの、両タイトル共に好調な立ち上がりとなった。また、2012年7月より約4年間にわたり運営してきた「ポケモントレッタ」に替わり、2016年7月7日より新型マシン「ポケモンガオーレ」を投入するために、その移行作業を進めた。

③音楽映像事業…売上高9億4500万円(同3.7%増)、セグメント利益2億5300万円(同17.3%減)
音楽映像制作部門は、TVアニメ「魔法つかいプリキュア!」等のパッケージ商品化を行ったほか、ライブラリの映像配信や番組販売等の二次利用収入が好調に推移した。ステージ制作部門は、定番シリーズでは「ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2016」の公演を行ったほか、新作タイトルといたしまして、「舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺」や『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』の公演を行い、いずれも大好評となった。

■QonQでも大幅な減収減益に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比18.3%減、営業利益は同55.9%減と特に利益面の落ち込みが目立った。ちなみにオンライン事業のみのQonQ推移では、売上高が同15.6%減、セグメント利益が同29.2%減とやはり2ケタ超の落ち込みとなっている。
 

なお、2017年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高340億円(前期比6.9%増)、営業利益60億円(同10.7%増)、経常利益58億5000万円(同11.9%増)、当期純利益41億5000万円(同15.2%増)の見込み。
 

 
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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