サイバーエージェント<4751>は、この日(1月26日)、第1四半期(10~12月)決算で、インターネット広告事業が売上高487億円、営業利益47億円といずれも四半期ベースでは過去最高を更新したことを明らかにした。「第1四半期は例年、良い時期ではないが、好調に推移した」(藤田晋社長)。
現在、スマートフォン広告では国内トップシェアとなっているが、スマホ広告市場の拡大とともに売上を伸ばしているという。「スマホに早めにシフトした強み」を活かし、2017年でもさらに実需を取り込み、シェアと売上を増やしていく考え。特に期待分野は、インフィード広告と動画広告だという。
動画広告については、テレビCMの流れで使われているので、「社内にノウハウがなかった」。動画広告の市場シェアはまだ低いが、これは逆に言えば伸びしろがあるともいえるため、現在、横断組織を作って強化している最中だ」とし、引き続き注力していく考えを示した。
なお、広告事業の営業利益率は10%近くとなっている。「同業他社と比べても、利益率はかなり高いのではないか。この背景には作業をシステム化していることも大きいが、かねてより案件規模の大きいところを手厚くやっていたことも一因だろう」(藤田社長)。
続く第2四半期(1~3月期)は、期末を迎える会社が多いということもあり、広告需要が拡大する四半期でもある。これまでの四半期の業績推移をみても、第2四半期に大きく伸びる傾向にあることが確認できるだろう。前四半期に続き、過去最高業績となる公算が大きい。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751