サイバーエージェント、2Qは売上高21%増ながら営業益41%減に 「AbemaTV」などの動画事業への先行投資が影響 ネット広告事業は伸長(グラフ追加・追記)

サイバーエージェント<4751>は、4月27日、2017年9月期の第2四半期累計(10~3月)の連結決算を発表、売上高1798億円(前年同期比21.0%増)、営業利益143億円(同41.0%減)、経常利益133億円(同43.8%減)、四半期純利益26億円(同76.7%減)と2ケタ増収ながら大幅減益での着地となった。
 

中長期の柱に育てるため、「AbemaTV」などの動画事業への先行投資を強化したことで費用が膨らんだことが大幅な減益の要因。セグメント別の状況は以下のとおり。

①メディア事業
「AbemaTV」などの動画事業への先行投資により、売上高は123億円(前年同期比10.9%増)、営業損益は97億円の赤字(前年同期7億円の黒字)となった。

②ゲーム事業
既存タイトルが堅調な中、新たなヒットを創出し、売上高は705億円(同22.8%増)、営業利益は143億円(同8.9%減)となった。

③インターネット広告事業
スマートフォン向けのインフィード広告や動画広告の順調な販売などにより、売上高は1013億円(同20.0%増)、営業利益は100億円(同26.2%増)となった。

④投資育成事業
コーポレートベンチャーキャピタル、㈱サイバーエージェント・ベンチャーズにおけるファンド運営などが属しており、売上高は8億円(同38.8%増)、営業利益は2900万円(同57.4%減)となった。

⑤その他事業
シーエー・モバイル、ウエディングパークなどが属し、売上高は59億円(同37.6%増)、営業利益は7億円(同74.6%増)となった。

■QonQでは営業、経常増益に ゲーム事業は増収増益で着地
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第2四半期期間(1~3月)の売上高は前四半期比7.8%増の933億円、営業利益は同25.1%増の79億円、経常利益は同25.1%増の74億円、四半期純利益は同1.8%減の13億円となった。また、ゲーム事業については、売上高が同3.5%増の358億円、営業利益は同22.6%増の79億円となっている。

なお、2017年9月期通期の予想は、従来予想から変更なく、売上高3600億円(前期比15.9%増)、営業利益280億円(同23.9%減)、経常利益267億円(同24.5%減)、当期純利益100億円(同26.5%減)と増収減益の見込み。
 
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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