enish、2Qは売上高22%減、4.3億円の営業赤字を計上 『プラチナ☆ガール』譲渡などで売上高が減少 四半期売上高は20四半期ぶりの10億円割れ(グラフ追加・追記)

enish<3667>は、7月27日、2017年12月期の第2四半期累計(1~6月)の決算(非連結)を発表、売上高19億3700万円(前年同期比22.8%減)、営業損益4億3200万円の赤字(前年同期1億5800万円の赤字)、経常損益4億1500万円の赤字(同1億6600万円の赤字)、四半期純損益4億7900万円の赤字(同2億3800万円の赤字)と大幅に赤字幅が拡大した。

ただし、6月20日発表の修正予想と比較するとやや赤字幅が縮小した。
 

市場の環境の変化に対応するため、ネイティブアプリへ注力していく方針に伴い、ブラウザゲームの『プラチナ☆ガール』をビジュアライズへ譲渡した。既存タイトルに関しては、注力タイトルはゲーム内の施策を強化および運営品質の改善を行い、引き続き売上収益に貢献しているが、タイトル譲渡の影響もあり売上高は減少した。ネイティブアプリ『12オーディンズ』は、累計200万ダウンロードを突破し、大型IPとのコラボレーションの実施などの施策を行った。また、中国のOPD2C社と独占的ライセンス契約を締結し、中国にて配信することも決定した。

2017年6月には、ヤフー<4689>が運営する「Yahoo!ゲーム」のスマートフォン向け人気ゲームアプリをWindowsパソコンで楽しむことができるPC用アプリケーション「Yahoo!ゲーム プレイヤー」が提供開始され、その開発を担当した。また、下期には「欅坂46」初となる公式ゲームアプリ『欅のキセキ』のリリースを予定している。

非ゲーム事業では、2017年4月に、人気占い師のイヴルルド遙華氏が全面監修する婚活アプリ「metune」をリリースした。また、ファッションレンタルサービス「EDIST.CLOSET」は、人気スタイリストやアパレルとコラボレーションした旬のコーディネートセットが人気を獲得し、順調に会員数が増加している。

■四半期ベース売上高が20四半期ぶりに10億円を割り込む
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比14.3%減の8億9400万円と2012年12月期の第2四半期(4~6月)以来、20四半期ぶりに10億円を割り込んだ。また、営業損益は2億3000万円の赤字、経常損益は2億1400万円の赤字、四半期純損益は2億7800万円の赤字とQonQで赤字幅が拡大した。
 

なお、2018年12月期の業績見通しは非開示。モバイルゲーム事業を取り巻く環境の変化が激しく、信頼性の高い業績予想を算出することが困難であるため、としている。

 
株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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