【速報】エイチーム、1Qは前年同期比で営業益3.2倍と大幅増益を達成 『ヴァルキリーコネクト』の減速でQonQでは減収減益に

エイチーム<3662>は、12月8日、2018年7月期の第1四半期(8~10月)の連結決算を発表、売上高89億400万円(前年同期比24.8%増)、営業利益9億6300万円(同3.2倍)、経常利益9億8000万円(同3.3倍)、四半期純利益6億7800万円(同4.9倍)と大幅増収増益を達成した。各事業が順調に推移し、事業規模が拡大したことにで売上が増加、広告投資は定常的な水準での効率運用を実施したことで利益率が大きく改善した。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①エンターテインメント事業…売上高43億1500万円(前年同期比5.5%増)、セグメント利益8億6500万円(同2.8倍)
主に2016年6月にリリースした『ヴァルキリーコネクト』が振るわず、全体として減収減益傾向にある。なお、『ヴァルキリーコネクト』は10月に国内でTVCMを放映するなど、引き続きユーザーの獲得に注力している。その他既存ゲームアプリについては、引き続き効率的な運用に努めながら、新規ゲームアプリの開発を進めている。

②ライフスタイルサポート事業…売上高39億5400万円(同49.1%増)、セグメント利益5億5000万円(同48.9%増)
引越し・自動車関連事業は引き続き日々のサイトの改善、プロモーション活動などにより順調に利用者を増やし、継続して業界トップシェアを維持している。ブライダル関連事業は、全国6エリアに12店舗のハナユメウエディングデスクを展開しており、2017年10月には新宿駅前店の大規模リニューアルを実施し、継続して「ハナユメ定額ウエディング」「ハナユメフォト」などのブライダル周辺サービスを拡充しながら、サービスの品質向上に注力した。2016年11月にサービス名称を「ハナユメ」に変更して1年経過したが、利用組数が増加し、着実に成長している。金融メディア事業はキャッシング・カードローン総合比較サイト「ナビナビキャッシング」に加え、新たにリリースしたクレジットカード比較・情報サイト「ナビナビクレジットカード」、住宅ローン比較・情報サイト「ナビナビ住宅ローン」およびFX比較・情報サイト「ナビナビFX」の立ち上げに注力し、引き続き利用者数を伸ばした。

③EC事業…売上高6億3400万円(同61.2%増)、セグメント損益4400万円の赤字(前年同期3400万円の赤字)
自転車通販サイト「cyma-サイマ-」は2013年12月にサービスを立ち上げて以来、フルフィルメント強化のため、段階的に投資を重ねてきた。現在まだ投資段階にあるが、事業として順調に軌道に乗り、「自転車を買うならサイマ」というブランディングを目指し、プロモーション強化を行いつつ、継続して安定的に販売台数を伸ばしている。

■QonQでは減収減益に 『ヴァルキリーコネクト』の減速が影響か
業績を四半期推移で見てみると、売上高は前四半期比5.4%減の89億400万円、営業利益は同26.3%減の9億6300万円、経常利益は同25.1%減の9億8000万円、四半期純利益は同8.5%減の6億7800万円と減収減益になった。前述の『ヴァルキリーコネクト』の減速が四半期推移で見るとより鮮明に表れていると言えるだろう。まだ、具体的な動きは見えないが、新作タイトルなどによる上積みがない場合はエンタメ事業は今後も漸減傾向が続きやすい状況となりそうだ。
 

なお、2018年7月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高400億円(前期比15.6%増)、営業利益47億円(同15.3%増)、経常利益47億円(同14.1%増)、当期純利益31億円(同20.2%増)の見込み。
 

 
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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