マイネット<3928>の上原仁社長(写真)は、本日(2月15日)開催した2017年12月期の決算説明会で、タイトルの仕入れを再度強化していく考えを示した。前期の第3四半期(2017年7~9月)に一旦抑制する方針を示していたが、一定の運営成績のあるタイトルではなく、「ポテンシャルの高いタイトルを仕入れて再設計するタイプ」を増やしていく考えだ。
再設計型タイトルについては、すでに2タイトルの買い取りを行い、第1弾タイトルは国内での大型アップデートと海外ローンチが成功し、第4四半期の業績の大きく貢献したという。第2弾タイトルについては期待した成果を残せなかったが、安定した収益を生み出しており、大きな損失にはなっていないとのこと。現在、第3弾『サンリオ男子』を2月中に再ローンチする計画。
再設計型タイトルは、ポテンシャルはあるものの、どうしても再設計のための費用が先行して発生し、収益化については再設計完了した後になりがちだ。ただ、同社では、過度のリスクを避けるため、ゲームメーカーには費用と利益を折半する「プロフィットシェア」などの提案も行っているそうだ。
このほか、海外向けのローンチにも注力する。昨年6月にシリコンスタジオの海外向けを中心に運営してきたスタッフを迎え入れたが、それ以前にも海外向けのタイトルを複数運営しており、「海外向けの運営を得意とするメンバーが100名在籍している」。第4四半期で海外売上比率が20%となったが、さらに引き上げていく。
なお、同社が昨日(2月14日)に発表した第2四半期累計(2018年1~6月)の業績見通しは、売上高が65億円(前期比11.7%増)、営業利益が8000万~1億5000万円(同62.2%減~29.1%減)と減益見通しとなったが、この背景には、再設計型のタイトル買い入れを増やしていく方針があるとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社マイネット
- 設立
- 2006年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 岩城 農
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3928