​【Unite Tokyo 2018】バーチャルYouTuber"電脳少女シロ"が紹介する注目アセットを網羅!…エフェクトサポートやチート検出など便利アセット盛りだくさん

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは、5月7日から9日の3日間、自社開発のゲームエンジン"Unity"に関するカンファレンスイベント「UniteTokyo2018」を東京国際フォーラムにて開催した。

本稿では、5月8日15時からユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの常名隆司氏による講演"バーチャルYouTuber電脳少女シロがご紹介する「2018年の注目アセット100連発」”の内容を紹介する。


▲ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの常名隆司氏。本公演で紹介するアセットのスクリーンショット、紹介文章を製作した。


▲本講演で100のアセットを紹介した、バーチャルYoutuberの電脳少女シロ。
 

■2018年の注目アセット100連発


001.「Dynamic Bone」
ボーンや関節に物理挙動を付けることで、髪や服だけでなく、耳や尻尾といったものを本物の様に揺らめかせることが可能。

002.「Arbor 3:FSM&BT Graph Editor」
ノードを配置してつなぎ合わせるだけけで、ゲームの進行管理や敵AIの挙動を、ゲームのロジックに合わせて自由に組み上げられる。

003.「Very Animation」
Mecanim(メカニム)やLegacy(レガシー)のアニメーションを、Unity上で直接編集可能になるほか、タイムライン編集中にアニメーションの編集ができるようになる。

004.「Post Processing Stack」
後処理イメージエフェクトの決定版とも言えるアセット。導入するだけでプロっぽい見た目にできると評判。

005.「Post Processing Profiles」
「Post Processing Stack」と組み合わせることで、手軽にシネマ調、ホラー風のエフェクトをかけられる設定集。

006.「Hierarchy PRO+Presets And Selections」
Hierarchy(ヒエラルキー)ウィンドウに表示されるオブジェクトに色やアイコンを付けて把握しやすくし、右クリックメニューの拡張も可能。



007.「Bolt」
直感的に分かりやすいネーミングのパーツをつなぎ合わせるだけで、簡単にフロー制御や状態管理を実装できる。

008.「IBM Watson Unity SDK」
「IBM Watson」の主要なサービスを手軽に実装できるようになるIBM公式SDK。無料でも利用可能。

009.「Playmaker」
カットシーン作成やウォークスルーをはじめとした、インタラクティブなオブジェクトをコーディングなしで手軽に作り出せる。他アセットとの統合ができるのも魅力。

010.「DOTween Pro」
オブジェクトの移動、フェード、着色、回転、拡大縮小、振動などの様々な効果を、プログラミング無しで実現可能。無料版あり。

011.「Amplify Shader Editor」
ノードベースのシェーダー作成アセットの中でも、「Unity」UIの使い勝手を変えることなく、直感的に思い描いた通りのシェーダーを作り出せることで人気のアセット。

012.「Gaia-TerrainCreation,Texturing,Population」
位置とサイズを調整したスタンプ画像を選択し、ボタンをクリックするだけで、地形を手軽に生成できる。

013.「Odin-Inspector and Serializer」
配列、リストの項目の並べ替えや削除ができるエディタ拡張。用意された属性を追加することで「Unity」のInspectorの見た目と使い勝手を向上させる。



014.「ProBuilder」
「Unity」エディタ内で、ステージ設計やプロトタイプ作成を手軽にできるようになる。「Unity」エディタとの統合準備が進んでいる。無料化にあたり、有料版でしか使えなかった機能も使用可能になった。

015.「A*Pathfinding Project Pro」
決定版とも言える経路探索アセット。遠くから迫り来る敵や、キャラクターを指定した地点へ最短距離で辿り着かせるときに使える。

016.「OpenCV for Unity」
画像処理ライブラリ「OpenCV」の「Unity」移植版。本家のバージョンアップにもすぐ追いつくことで信頼を得ている。ウェブカムテクスチャーを使ったリアルタイム画像処理ができ、スマホ、Mac、PCのインカメラを使ってリアルタイムな顔検出も可能。

017.「Face Tracker Example」
016.「OpenCV for Unity」と組み合わせて使用し、ウェブカムテクスチャーからリアルタイムに人の顔のパーツを検出、追跡するNon-rigidFaceTrackingのサンプルプロジェクト。

018.「Dlib FaceLandmark Detector」
テクスチャー2D、ウェブカム・テクスチャーや画像バイト列から、顔や顔のランドマークを検出できるようになる。サンプルも豊富に収録されている。

019.「Camera Filter Pack」
310を超えるフルスクリーンのフィルターと、カメラエフェクトの詰め合わせ。フィルターは簡単に組み合わせたり、パラメーター化も可能。、同梱されているシェーダーは、コンパイル化されていないので編集もできる。バージョンアップで、時代に合わせたフィルターが登場するのも人気のポイント。

020.「Shadero Sprite」
コーディング無しでも、2Dのゲームエフェクトにノードを繋いでいくだけでシェーダーを作成できる。リアルタイムのプレビューも可能な、ノードベースのシェーダーエディター。

021.「SALSA With RandomEyes」
リップシンクをはじめとした、目の動きや瞬き、動体を視線で追う動きによる、表情の変化を作れる。リップシンクは3Dと2Dのどちらにも対応。3D用は感情表現も再現可能。

022.「宴3 Unity TextAdventure Game Engine Version3」
Excelで作ったシナリオを読み込み、編集することで手軽にゲーム内の会話シーンを作れるアセット。ルビや絵文字にも対応しており、優れたテキスト表示機能を持っている。

023.「リップシンクプロ」
微妙な感情表現のための動きをつけたり、大声を出したり歌ったりする時に、特定のアニメーションを維持することができる。口だけでなく、眼の動きも制御可能なうえに、多くのビジュアルスクリプティングアセットと統合できることでも人気。

024.「NodeCanvas」
数百種類のアクションパターンや条件が、デフォルトで組み込まれている。自分で作ってきたプログラムをそのまま呼び出しできるので使い勝手もよく、多くのアセットが「NodeCanvas」と統合可能になっているため汎用性も高い。

025.「砂フェードシェーダー」
オブジェクトがサラサラと粒子状になって消えたり、風化するような効果を出せるシェーダー。開発は医薬品販売業の有限会社竹口商店。



026.「ワープフェードシェーダー」
こちらも有限会社竹口商店が開発したシェーダー。こちらもオブジェクトが粒子化したり、粒子が集合してオブジェクトが現れるものだが、「砂フェードシェーダー」とは効果が異なり、テレポートやワープにマッチする内容になっている。

027.「AnyPortrait」
簡単に2Dメッシュを作り、色々なアニメーションをさせられるアセット。IKをサポートしたボーンを追加したり、リギングやボーンのアニメーションを付けて、動かしたい部分を思い通りに動かせる。

028.「WebVR Assets」
Webブラウザ"Firefox"でも知られるMozillaがリリースした公式アセット。ブラウザで表示可能なWebVRを「Unity」で作れるようにな。FireFoxだけでなく、MicrosoftEdgeにも対応しているため、"Windows Mixed Reality ヘッドセット"でも使える。

029.「LocalPackageImporter」
ダウンロード済みのユニティパッケージを一覧表示したり、お気に入り登録することでフィルタリングでき、そのままインポートも可能。

030.「360°VideoHeatmaps」
360°動画の体験者が、どこを見ているのかをヒートマップとして表示できる。ヒートマップうぃ動画に重ねられるので、ユーザーがどこに注目しているのかがわかりやすくなる。視線誘導の研究にうってつけのアセットだ。

031.「VR Watson Speech Sandbox」
Watsonの音声コマンドと音声認識VRに組み込むためのサンプル完成プロジェクト。無料でも利用できる。

032.「Enviro-Sky and Weather」
太陽と月の位置を、緯度や経度、季節や時間に合わせた位置と高さに出せる。まるで本物の様な雲も表示できるほか、範囲や高さに合わせた光の散乱具合を表現できる霧も作れる。通信マルチプレイヤーにも対応しており、他のプレイヤーと天候を同期させることも可能だ。マルチパス、シングルパスの立体視に対応。

033.「Rewired」
ジョイスティックやゲームパッドなど、多種多様なコントローラーのボタンに対応させたり、ホットプラグ対応できるようになる。



034.「iTween」
オブジェクトを移動、回転、拡大縮小、フェードさせたり、色や音声のプロパティを操作できるようになる。トゥイーン系の中でも、世界中で愛用されているアセット。

035.「UniRx-Reactive Extensions for Unity」
非同期処理やイベント処理、判定が複数フレームにまたがった処理のように、実行タイミングが重要な処理を、簡単に実装することができるようになる。「Unity」のシーシャープに最適化されているだけでなく、「Unity」用の機能も搭載されている。

036.「AssetHunter」
ビルドログを分析してプロジェクトフォルダで使用していないアセットを分かりやすくしてくれる。フォルダとファイルの種類でグループ化もされるので、簡単にプロジェクトのクリーンアップができる。

037.「Easy Save-The Complete Save&Load Tool for Unity」
ウェブからデータをセーブ&ロードしたり、セーブデータの暗号化や難読化もできる。Mac、PC、スマホと多くのタイプをサポートしており、アセットストア初期から世界中で人気を集めている。

038.「Rainbow Folders」
フォルダに色とアイコンが付けて見やすくしてくれる。フォルダの種類ごとに色を分けてくれるうえに、後から作るフォルダの名前が、よく使われているものだった場合、自動的に色とアイコンを付けてくれる。

039.「Script Inspector3」
スクリプトやシェーダーやテキストを、直接「Unity」のエディタの中で開いたり、検索結果のハイライト表示、グレップ検索も可能。自動補完、自動保存機能も搭載されている。

040.「Object Labels/Notes」
シーンビューの中のオブジェクトに、小さなメモやラベルを貼り付けられるようになる。何のオブジェクトクトだったかを記入するなど、リマインダーとして活躍する。

041.「2D Dynamic Lights and Shadows-2DDL PRO」
2D向けに本物の照明のようなライティングと、影の投影を実装できるエフェクト。放射状のポイントライトや、鋭角なライト、それに伴うシャドウが得意。暗闇の中、懐中電灯で物を探すような場面にうってつけ。射程や影響範囲内に敵がいるかを検出するような機能もついている。

042.「Behavior Designer」
数百のタスクに対応可能なビジュアルスクリプティングアセット。アセットストアで多くのユーザーから指示されている他アセットと統合できることでも人気を博している。

043.「ByteClap」
データ保存の高速化、スマホ向けゲームの通信データ量抑制、変換処理タイミングの分散、シリアライズ処理の見直しといった問題を一挙に解決できるアセット。

044.「ByteClap-DataProtection」
「ByteClap」と組み合わせて、シリアライズしたバイトデータや、メモリ上のオブジェクトが持つ変数値の暗号化や改竄チェックができる。チート使用者によるメモリの書き換え、シナリオデータの覗き見を防ぐ。

045.「Anti-Cheat Toolkit」
プレイヤープレフスの自動変換、保存データの暗号化、デバイスからのロック、データ改ざんを検出、ゲーム進行時間の偽装といったチートも検出できるようになる。



046.「Editor Console Pro」
キーワードや条件に合わせたログの色分け、アイコンの付与ができ、ログが見やすくなる。ログを選択すれば、コードの前後を直接確認できる。

047.「Corgi Engine-2D+2.5D Platformer」
横スクロール、縦スクロール、走るといったアクションはもちろんのこと、2段ジャンプ、3段ジャンプ、壁を蹴ってジャンプなど、2Dと2.5D向けのギミックが満載。部品取りとしてだけでなく、中身を見て勉強するユーザーも多い。

048.「Mesh Baker」
スキンメッシュを組み合わせてカスタマイズしたり、テクスチャをベイク、メッシュとマテリアルを結合してドローコールを削減できるアセット。頻繁にアップデートを行っており、安心して使い続けられることでもユーザーの心をつかんでいる。

049.「Vegetation Studio」
草木を選び、生やし方のパターンを決めたら、スタンプを押すように草木を生やせる。「SpeedTree」や「TreeCreator」といったアセットの、木や草、石も使用できる。

050.「Cascade-Rivers,Lakes,Waterfalls and more..」
水の表層と深層で流れ方を変えたり、川の合流や湖に流れ込む川や滝、川と川岸の境目とか岩にぶつかった時に出来る水泡までも自然に作成できる。まるで、本物の水と見紛うクオリティが実現する。

051.「Advanced Foliage Shaders v.5」
太陽光を透過する葉、雨の雫が表面を伝う葉、風にそよぐ葉や草など、本物の見た目にとことんこだわれるシェーダー。

052.「Advanced Foliage Pack 1」
草や葉だけでなく、スキャンデータを最適化して作り出した地面、木の根、コケ、岩、小石などの3Dモデルと、049.「Vegetation Studio」で使えるシェーダー、CTSで使えるプロファイルがひとまとめになったパック。



053.「R.A.M-RiverAutoMaterial」
リアルな見た目にこだわるNatureManufactureがリリースしたアセット。テレイン上で川や滝を流したい場所をクリックしていくだけで、リアルな流れを再現した川や滝を作り出せる。

054.「Mountain Trees-Dynamic Nature」
こちらのアセットも、NatureManufactureからリリースされた。他アセットとの互換性も高く、大人気のアセット。山の麓から山頂に至るまでに生えている樹木が、それぞれの高度による下枝がない状態を忠実に再現した3Dモデル。

055.「L.V.E-Lava&Volcano Environment」
溶岩流が冷えてどす黒くなった表層から、その下を流れる溶岩流まで再現できる。053.「R.A.M-RiverAutoMaterial」と同様の、簡単な操作で作成可能。流れの両脇に広がる冷え固まった溶岩の3Dモデルも同梱。

056.「Puppet3D」
リグが無い3Dキャラクターモデルでも、リグを付けて操り人形の様に思い通りに動かせるようになる。リグを付ける際も、指定箇所をクリックするだけの簡単操作で済む。

057.「ProGrids」
レベルデザインする時に、効率よくXYZの3軸どこへでも、オブジェクトを置きたい位置に正確に置けるようになる。今年中に「Unity」のエディタと統合する予定。

058.「Volumetric Light Beam」
埃を反射しながら直線状に照らす様子や、暗闇をタクティカルライトで照らすようなライティングを実現できる。光の減衰や回折にも対応なうえに、スマホやVRでも負荷が少ない。

059.「Materialization FX」
燃えて炭になって消滅したり、魔法で灰になって崩壊したり、逆再生することで実体化したりといった表現ができるシェーダー。

060.「Next-Gen Soft-Shadows」
現実世界のように柔らか味のある影を出したり、オブジェクトから離れるほどに薄まっていくような影を表現できる。「Unity」標準のライトのプロパティを調整するだけで、影の種類や滑らかさを変化させられる。
 
061.「Hx Volumetric Lighting」
朝もや、夜霧、埃が充満している建物内の照明、窓の格子から差し込む光など、散乱した光に照らし出される様子を忠実に再現できる。VRにも対応しており、着実に人気が上がっている。

062.「Toony Colors Pro2」
独自の調節を施したトゥーン調カスタムシェーダーを簡単に生成できる。輪郭や反射具合を細かく調節できる。



063.「Advanced Dissolve」
オブジェクトの輪郭を熱や光で溶かしているような表現ができる。ワープや魔法で消える、異次元の境界を出入りするようなシチュエーションに役立つ。

064.「Shader Painter」
あらゆる表面を汚したり、濡らしたり、液体をこぼしたような表現や、穴を開けるようなシェーダー表現を、ペイントソフトで塗るような感覚で実現できる。

065.「CTAA Cinematic Temporal Anti-Aliasing PC&VR」
アンチエイリアスをサポートするアセット。特にVRでの人気が高い。フォワードレンダリング、デファードレンダリングのどちらにも対応しており、PostProcessingStackと同時使用も可能。

066.「Hologram Pyramid」
半透過プラスチックや、ハーフミラーで出来たピラミッド型ホログラム投影装置を使い、3Dモデルをリアル空間に投影できる。サンプルを差し替えるだけですぐに投影できる。

067.「Obi Rope」
リジッドボデやジョイントを使わずに、パーティクルでメッシュを生成して、ロープの動きを忠実に再現するスクリプト。

068.「Obi Cloth」
風にたなびく旗や、風を受けて体にまとわりつく衣服などを忠実に再現できるスクリプト。スカートのようなヒラヒラした衣服などにおすすめ。

069.「Fast Shadow Projector」
平面だけでなく、曲面や段差など面にも正しく影を投影できるだけでなく、影の外から中に入ってきたゲームオブジェクトの検出もできる。スマホで数百の影を落としても快適さを保てる軽量さもポイント。

070.「Particle ProFX One」
爆発とその煙幕が得意なパーティクルシステム。一度にたくさんの爆発を発生させても、それなりに軽量な点が人気。

071.「Mesh Effects」
メッシュを発生源にできるパーティクル。人物がオーラを発したり、武器が氷や炎や闇の力をまとっているような見た目を実現できる。



072.「Living Particles」
人工の床が呼吸をしたり、脈打つような表現ができるパーティクル。PVを見て衝撃を受けたユーザーも多く、今年初めに登場してから世界中で人気を得ている。

073.「Rain」
ガラス窓を伝う雨の雫や、水溜りに落ちた雨の波紋の再現度の高さで話題となったパーティクル。VR向けにシングル、パス、レンダリングに対応。

074.「Beach Waves」
海岸に寄せて返す波や、砂浜を行き来する白波。砂浜に吸い込まれず、海に戻っていく波まで、再現度の高さが人気。

075.「100 Best Effects Pack」
暗黒、爆裂、炎上、氷、雷、治癒など15種100エフェクトの詰め合わせ。リリースからすでに3年半が経過しており、今年の3月末に全てのパーティクルをHDR対応させたことで人気が復活。

076.「Aura and Ground Effects」
オーラ系のパーティクル43種の詰め合わせ。シェーダーとマテリアルのパラメーターを調節できるうえに、カラーグラデーションも23色同梱されている。

077.「3D Laser VFX」
7種のレーザーとヒットアニメーションが同梱されたエフェクト。トゥーン調のかわいらしい見た目が人気で、3D、2Dどちらのゲームでも使える。

078.「Stylized Projectile Pack1」
ローポリゴンやボクセルのゲームに合うデザインの弾丸、ビーム発射のエフェクト。スマホ向けに最適化されている。

079.「Stylized Explosion Pack1」
こちらも、ローポリゴンやボクセルのゲームにマッチするテイストの爆発系エフェクト。魔法系爆発に映える色セットも同梱されている。

080.「6000+Flat Buttons Icons Pack」
UIでよく使われる平面ボタンアイコンを、色違い、テイスト違いで揃えているパック。バージョンアップ毎にラインナップが増え続け、現在は1万を超える素材が1パックにまとめられている。



081.「Wet Road Materials」
水に濡れた道路のテクスチャー、マテリアル、シェーダーのセット。雨上がりの道路の水たまりの幅も調節可能。

082.「Sky Package」
真夏の真っ青な空に浮かぶ雲や、夕焼けに照らされた真っ白な雲など、印象的な空を生成できるスカイボックスとして人気。

083.「SkyBox Pack 8k UHD」
晴れや曇り、日中から夜まで、35種類の8kの空が同梱されたスカイボックス。無料のお試し版もリリースされている。

084.「Milky Way Skybox」
雄大な天の川が再現されたスカイボックス。天の川のスカイボックスの中では、珍しい8k解像度であることから人気がでた。

085.「Clean & Minimalist GUI Pack」
シンプルでスッキリした見た目と、多くの用途に対応できる種類の多さ、色のバリエーションの豊富さで人気があるGUI用アイコンのパック。

086.「CRI ADX2 Unity Plugin/AssetStore」
3700タイトル以上に使われているサウンドミドルウェア。費用対効果も高く、世界中で評価を得ている。

087.「HOLO FX PACK」
オブジェクトをホログラムのような見た目にし、ノイズの様な効果をつけることで、表示されたり消えたり様を表現できるエフェクト。

088.「UMotion Pro-Animation Editor」
タイムラインを使って、いちから3Dモデルのモーションを作ったり、他のモーションアセットに収録されているモーションの加工もできることで話題になった。

089.「Sensor Toolkit」
レイキャスト、トリガーコライダー、球面のセンサー。2Dと3Dの両方で使用でき、検出する対象のフィルタリングも可能。

090.「U Chroma Key」
クロマキーで抜く色の設定や、レンダーテクスチャーに対応し、ウェブカメラから取得したソースを使える手軽さが人気の、クロマキー用シェーダー。

091.「QHierarchy」
ヒエラルキーウィンドウ内のオブジェクトに、アイコンを付けたり、色を付けたり、ロックをかけたり、表示非表示の切り替えができるようになる。

092.「Scratch Card」
その名の通り、スクラッチカードを削れるようになるスクリプト。様々なプラットフォームで使える。



093.「Melt Your Mesh」
オブジェクトが溶けたり、液体の中から物質が現れるような効果をだせるシェーダー。

094.「Poly Toolkit」
Googleの3Dモデル配布サイト「Poly」から、アプリ開発時にだけでなく、C#のAPIを経由して、アプリ実行時にも動的に検索したりダウンロードが可能になる。

095.「Vuforia AR+VR Sample」
「Vuforia」を使ってARアプリを作る際に役立つサンプル集。設定の仕方の勉強をしたり、素材を差し替えるといった使い方もされている。

096.「VuforiaHoloLensSample」
ホロレンズで、マーカー認識時に物質を表示させたりする際に使える実装サンプル集。作業時間の短縮に役立つと、世界中で人気を博している。

097.「Master Scheduler」
一万超のモブに、主人公を追い駆ける経路を探索させるといった使い方だけでなく、爆発や銃の乱射など、多量の破片や弾丸が飛び散るシーンの負荷分散にも使える。

098.「Beautify」
導入するだけで綺麗な映像を実現でき、プリセットされたカメラエフェクト全てが驚きの綺麗さということで話題沸騰中。VRのシングルパス対応をしてから更に人気がでている。

099.「Amplify Bloom」
ポストプロセスのブルームエフェクト。ブルームの他に、レンズのフレアグレアやぼかし、中心から外に向かって伸びる光も表現できる。

100.「Final IK」
キャラクターの動きを、人体の動きに近い自然なものに補完してくれる。VRでは、コントローラーの動きから全身の動きを補完できることで絶大な人気を集め、定番中の定番となっている。



以上、100個のアセットが講演内で紹介された。作業効率を高めるツールだけでなく、シェーダーのような見た目にこだわりたいという人向けのアセットも多いといった印象を受けた。企業はもちろん、個人製作の中でもクオリティ追及の意識が高まってきているのかもしれない。

今後、どのようなアセットが人気を得るのか。これから1年で新たな動きが見られるのかも気になるところだ。
 
(取材・文 ライター:宮居春馬

 

Unite Tokyo 2018

 
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