adjust(アジャスト)は、6月1日、モバイル広告の不正に関する新しいデータ調査結果を公表するとともに、包括的な「モバイル広告の不正ガイド」を発表した。Adjustは2018年1月から3月にかけて34億3000万件のアプリのインストールと3500億件以上のイベントを測定し、1日当たり2万以上のアプリから125テラバイトにのぼる膨大なデータを処理・分析したとのこと。
<以下、プレスリリースより>
モバイル広告の不正の発生率は2017年と比較するとほぼ倍増し、全有料インストール数の7.3%がAdjustの不正防止ツールによって拒否されました。以下に示すAdjustの新たなデータはどのような不正アプリインストールを拒否したかを示しています。
調査会社eMarketerによると、2018年のモバイル広告費は、米国の場合、20%増大して750億ドルを超えるとのことです。また、同社はモバイル広告が2018年には前年比で23.5%増加すると予測しています。2018年のモバイル広告の不正による被害は数十億ドルにのぼる可能性があり、有料インストールにおける拒否率は7.0%増大し、結果として損害は約49億ドルにのぼる可能性があります。
「 当然のことですが、有効な拒否数というのは、Adjustの不正防止ツールを使用している広告主のために阻止した不正行為のレベルを示しているにすぎません。つまり、予防できる不正の総数はそれよりもかなり多いのです。モバイル広告の不正の犠牲者であっても報告されていない広告主の数は間違いなくかなり多いのです」
昨年最も打撃を受けたカテゴリは、35%の不正行為が見つかったゲーム部門でした。攻撃ターゲットになった第二位のカテゴリはEコマースで、その不正率は20%でした。2018年には劇的な変化が起き、Eコマースは現在、最も不正の影響を受けている分野となり、Adjustが拒否した総インストールの5分の2を占めます。Eコマースに続き、最も影響を受けた上位のモバイルアプリカテゴリとして、ゲーム(30%)、トラベルアプリ(10%)が続きます。
すべての不正行為の中で検出するのが最も難しいSDKスプーフィングは急激に勢いを増しています。Adjustの初期調査によると、SDKスプーフィングはすべての市場においてグローバルに横行しており、拒否されたすべてのインストールの37%を占めています。SDKスプーフィングによって最も大きな打撃を受けたアプリカテゴリは以下のとおりです:
●ゲーム 29%
●Eコマース 27%
●フード&ドリンク 17%
単一のキャンペーンでは、全インストールの最大80%がSDKスプーフィングに起因するものでした。このことは、広告主によっては広告予算の80%を失う可能性があることを意味しています。場合によっては、個々の広告主の損失があっけなく数千万ドルにのぼる可能性もあります。
この2018年第1四半期のモバイル不正に関する所見によると、Adjustの不正防止ツールはiOS と比較してAndroidにおいて約2倍のアプリインストールを拒否しています。このことは、Android携帯端末において不正が倍増していることを意味しています。
その理由として、Appleのモバイルデバイスと比べてAndroidデバイスの販売量が膨大だからです。これ以外にも、不正倍増のもうひとつの説明となるものは第二の不正源であるクリックインジェクションです。この不正のタイプはAndroid搭載端末においてのみ発生し、拒否したすべてのインストールの27%がこれに起因するものです。クリックインジェクションで最も打撃を受けたアプリカテゴリは以下のとおりです:
●Eコマース 51%
●ゲーム 23%
●旅行 8%
「Adjustが業界全体のイニシアチブである不正防止連合(CAAF)を結成したことは、モバイルエコシステムの主要プレーヤーが一体となって不正に立ち向かう第一歩となりました。しかし、モバイル広告での広範囲に及ぶ不正行為が一部で無視されている現状は、2018年の業界にとって最大の弱点であり、最大の課題でもあります。Adjustの次のステップは、使用されているさまざまな不正行為のタイプについて市場の教育を行うことです。すべてのプレーヤーは防衛を強化し、不正と戦うための効果的な対策を講じることが必要です。」
クリックスパムは、ユーザーが実際には実行していないクリックを不正行為者がユーザーに代わって実行されることで発生します。不正行為者は不正として検出されることなくしてオーガニックのトラフィックを捉え、記録し、ユーザーのアトリビューションを盗むことができます。この場合、ほぼすべてが実際に存在します(ユーザー、デバイス、オーガニックインストール)。唯一の偽物は広告のエンゲージメントです。オーガニックのインストールのアトリビューションを盗んだ当事者は、広告を表示させなくても支払いを受けることになります。
トップカテゴリーの被害数:
●Eコマース 38%
●ゲーム 29%
●フード&ドリンク 7%
フェイクインストールは、不正な広告に基づいてインストールをトリガーする目的でのみ存在する偽造ユーザーです。通常、クリック後に発生する、即時ドロップオフを伴う高レベルのインストールにより検出できます。ユーザー、デバイス、広告エンゲージメントは虚偽であり、通常はデータセンターやVPNから発生します。17日間にわたり4億回を超えるインストールが行われたトラフィックフローのサンプルの場合、インストールを詐称する不正行為者に170万ドルが支払われたとAdjustは推定しています
トップカテゴリーの被害数:
ゲーム 42%
Eコマース 14%
エンターテインメント 14%
CAAFの立ち上げ以降、多くの企業やパートナーがこれに参画しています。Adjustは参加者と積極的に連携し、市場に情報を提供し、その教育を行います。その使命は、広告技術サプライチェーン全体に沿って参加し、永続的な不正、詐欺、損失から業界を効果的に保護することです。
<以下、プレスリリースより>
モバイル広告の不正の発生率は2017年と比較するとほぼ倍増し、全有料インストール数の7.3%がAdjustの不正防止ツールによって拒否されました。以下に示すAdjustの新たなデータはどのような不正アプリインストールを拒否したかを示しています。
調査会社eMarketerによると、2018年のモバイル広告費は、米国の場合、20%増大して750億ドルを超えるとのことです。また、同社はモバイル広告が2018年には前年比で23.5%増加すると予測しています。2018年のモバイル広告の不正による被害は数十億ドルにのぼる可能性があり、有料インストールにおける拒否率は7.0%増大し、結果として損害は約49億ドルにのぼる可能性があります。
Adjust 不正防止スペシャリスト Andreas Naumann
「 当然のことですが、有効な拒否数というのは、Adjustの不正防止ツールを使用している広告主のために阻止した不正行為のレベルを示しているにすぎません。つまり、予防できる不正の総数はそれよりもかなり多いのです。モバイル広告の不正の犠牲者であっても報告されていない広告主の数は間違いなくかなり多いのです」
昨年最も打撃を受けたカテゴリは、35%の不正行為が見つかったゲーム部門でした。攻撃ターゲットになった第二位のカテゴリはEコマースで、その不正率は20%でした。2018年には劇的な変化が起き、Eコマースは現在、最も不正の影響を受けている分野となり、Adjustが拒否した総インストールの5分の2を占めます。Eコマースに続き、最も影響を受けた上位のモバイルアプリカテゴリとして、ゲーム(30%)、トラベルアプリ(10%)が続きます。
新手の不正行為:SDKスプーフィング
すべての不正行為の中で検出するのが最も難しいSDKスプーフィングは急激に勢いを増しています。Adjustの初期調査によると、SDKスプーフィングはすべての市場においてグローバルに横行しており、拒否されたすべてのインストールの37%を占めています。SDKスプーフィングによって最も大きな打撃を受けたアプリカテゴリは以下のとおりです:
●ゲーム 29%
●Eコマース 27%
●フード&ドリンク 17%
単一のキャンペーンでは、全インストールの最大80%がSDKスプーフィングに起因するものでした。このことは、広告主によっては広告予算の80%を失う可能性があることを意味しています。場合によっては、個々の広告主の損失があっけなく数千万ドルにのぼる可能性もあります。
クリックインジェクション:iOSとAndroid
この2018年第1四半期のモバイル不正に関する所見によると、Adjustの不正防止ツールはiOS と比較してAndroidにおいて約2倍のアプリインストールを拒否しています。このことは、Android携帯端末において不正が倍増していることを意味しています。
その理由として、Appleのモバイルデバイスと比べてAndroidデバイスの販売量が膨大だからです。これ以外にも、不正倍増のもうひとつの説明となるものは第二の不正源であるクリックインジェクションです。この不正のタイプはAndroid搭載端末においてのみ発生し、拒否したすべてのインストールの27%がこれに起因するものです。クリックインジェクションで最も打撃を受けたアプリカテゴリは以下のとおりです:
●Eコマース 51%
●ゲーム 23%
●旅行 8%
Adjust CEO兼共同創設者 クリスチャン・ヘンシェル
「Adjustが業界全体のイニシアチブである不正防止連合(CAAF)を結成したことは、モバイルエコシステムの主要プレーヤーが一体となって不正に立ち向かう第一歩となりました。しかし、モバイル広告での広範囲に及ぶ不正行為が一部で無視されている現状は、2018年の業界にとって最大の弱点であり、最大の課題でもあります。Adjustの次のステップは、使用されているさまざまな不正行為のタイプについて市場の教育を行うことです。すべてのプレーヤーは防衛を強化し、不正と戦うための効果的な対策を講じることが必要です。」
巧妙な偽造:他の上位不正行為の種類
クリックスパムは、ユーザーが実際には実行していないクリックを不正行為者がユーザーに代わって実行されることで発生します。不正行為者は不正として検出されることなくしてオーガニックのトラフィックを捉え、記録し、ユーザーのアトリビューションを盗むことができます。この場合、ほぼすべてが実際に存在します(ユーザー、デバイス、オーガニックインストール)。唯一の偽物は広告のエンゲージメントです。オーガニックのインストールのアトリビューションを盗んだ当事者は、広告を表示させなくても支払いを受けることになります。
トップカテゴリーの被害数:
●Eコマース 38%
●ゲーム 29%
●フード&ドリンク 7%
フェイクインストールは、不正な広告に基づいてインストールをトリガーする目的でのみ存在する偽造ユーザーです。通常、クリック後に発生する、即時ドロップオフを伴う高レベルのインストールにより検出できます。ユーザー、デバイス、広告エンゲージメントは虚偽であり、通常はデータセンターやVPNから発生します。17日間にわたり4億回を超えるインストールが行われたトラフィックフローのサンプルの場合、インストールを詐称する不正行為者に170万ドルが支払われたとAdjustは推定しています
トップカテゴリーの被害数:
ゲーム 42%
Eコマース 14%
エンターテインメント 14%
不正防止連合(CAAF)について
CAAFの立ち上げ以降、多くの企業やパートナーがこれに参画しています。Adjustは参加者と積極的に連携し、市場に情報を提供し、その教育を行います。その使命は、広告技術サプライチェーン全体に沿って参加し、永続的な不正、詐欺、損失から業界を効果的に保護することです。
会社情報
- 会社名
- adjust株式会社
- 設立
- 2012年4月
- 代表者
- ポール H. ミュラー( 共同創業者兼CEO)、佐々 直紀(日本カントリーマネージャー)