【速報3】サイバーエージェント藤田社長、下方修正の経緯を明らかに 収益構造の異変は昨夏認識 新作や広告の出遅れを見て決断 費用構造改革で再出発へ
サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長(写真)は、本日(1月30日)開催の第1四半期決算説明会で、下方修正を行った経緯を明らかにした(関連記事)。売上に対してコストが増えすぎたという意味での収益構造の異変に気づいたのは昨年の第4四半期(2018年7~9月)だったという。
ただ、これまで予想に対してコストが増える傾向にあったが、それを上回る売上の伸びでカバーできていた。『ドラガリアロスト』の初月が好調だったこともあり、かなりの期待を込めて営業利益の予想を300億円としたそうだ。
『ドラガリアロスト』は、かなりいいスタートだったものの、広告宣伝費を投下してユーザーが増えても課金売上が増えない状況に陥り、想定を下回る見通しとなった。ネット広告も同様で、20%台の増収を見込んでいたが、2四半期連続で10%台前半の伸びにとどまった。
そこで、2018年11月の段階で全社的なコストを絞り込む方向に転換したという。広告宣伝費は比較的短期間で削減できるものの、人件費についてはどうしても時間が必要になる。中途採用をいったんストップし、グループ内の移動で対応していく考え。
なお、藤田社長は、下方修正を行わず、第2四半期以降で挽回することも考えたものの、「経営判断が遅れる」とし、いったん悪材料をすべて出し尽くしてやり直すことにしたと明かした。営業利益予想200億円を上回るつもりでやっていきたいと述べた。
(編集部・木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751