【速報5】AbemaTVは一度引き締めるが「しっかり投資すべき事業」(藤田社長) WAU過去最高更新は地道なレギュラー番組強化が花開く 広告・課金売上も拡大一途
サイバーエージェント<4751>は、本日(1月30日)の決算説明会において、インターネットテレビ「AbemaTV」を中心とするメディア事業の第1四半期の売上高は95億円と過去最高を更新したことを明らかにした。AbemaTVの広告と課金収入が伸びているためだ。寄与の度合いについては詳細は明かしていないが、「半々」になるとのこと。
AbemaTVは、特番や広告宣伝の効果もあり、年末のWAU(週次アクティブユーザー数)が918万人と過去最高を記録。特番で一時的にユーザーを増やしてもすぐに離れてしまうという考えから、前期はレギュラー番組を強化し、ベースユーザーの拡大に注力してきたが、年末の特番で花開いた格好だ。今期は特番やドラマに注力する考え。
▲2018年9月期までは横ばいにも見えたが、そうした見方を一蹴する格好となった。
他方、ユーザー課金についても急速に拡大しているという。同社によると、月額960円の有料会員数は4.5倍の35万8000人に伸びたとのこと。Abemaプレミアムは、有料コンテンツのほか、機能面での差別化も図った。追っかけ再生のほか、ダウンロード機能、見逃しコメント機能などが利用できる点が好評だそうだ。
このほか、他社との連携を強化している。オリジナル番組の版権を販売してDVD化を行うパブリッシング事業や、海外在住の日本人が視聴できるようにするための海外配信、さらに出演者へのギフティング、番組を見ながら投票ができる公営ギャンブルの放送などを行っている。電通や博報堂との資本提携、通信会社との協業なども進んでいる。
藤田晋社長は、「AbemaTVについても費用面から一回引き締めることになるが、この事業はしっかりと投資すべき事業だ。売上も伸ばし、ふさわしいコストを掛けていきたい」。そして「収益源を多様化させて、(テレビや新聞、ラジオ、Webメディアなど)これまでとは全く新しいメディアを作りたい」との決意を示した。
(編集部・木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社AbemaTV
- 設立
- 2015年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 藤田 晋