経産省と公取委、総務省、「プラットフォーマー型ビジネスの台頭に対応したルール整備に関するオプション」…規制の基本視点とルール整備のあり方を整理

経済産業省は、公正取引委員会、総務省とともに、この日(5月21日)、「プラットフォーマー型ビジネスの台頭に対応したルール整備に関するオプション」をまとめた。「取引環境の透明性・公正性確保に向けたルール整備の在り方に関するオプション」と「データの移転・開放等の在り方に関するオプション」の2種類が公表となった。

「取引環境の透明性・公正性確保に向けたルール整備の在り方に関するオプション」については、デジタル・プラットフォーマーは、事業者と消費者の便益向上に資するものと評価しつつ、寡占・独占が生じやすく、競争優位性を背景にサービスの押しつけや過剰なコスト負担など取引慣行の不透明・不公正を巡る問題があると指摘した。

そこで、基本的な視点として、利用者と事業者で公正な取引慣行の実現とともに、規制によって変化の早いデジタル市場におけるイノベーションを阻害することを避けるなどバランスの取れたルール整備が必要である、とした。

・独占的な事業者に対する規制:独占禁⽌法の積極運用を中心に据えることが望ましい
・競争優位性に伴う不公正取引:独占禁⽌法の規制の適⽤による対応が可能

ただし、変化が激しく依存度の高い中小企業とベンチャー小規模企業が存在する中、厳格な事後規制の執行である独占禁止法には限界があるため、独占禁⽌法の迅速かつ適切な執⾏を可能とする⽅策を検討するとともに、独占禁⽌法を補完してデジタル市場の透明性・公正性を促進する規律を検討する。
 


「データの移転・開放等の在り方に関するオプション」については以下のスライドのようにまとめられている。
 


 

プラットフォーマー型ビジネスの台頭に対応したルール整備に関するオプション

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