【ゲーム株概況(5/29】ポケモン発表会も関連銘柄は反応薄 『ドラクエ』新作思惑で買われた銘柄が軟調 特損計上のgumi安い 直近IPO物色でギークスが高い



5月29日の東京株式市場では、日経平均株価は3日ぶりに反落となった。前日比256.77円安の2万1003.37円で取引を終えた。前日の米国株式市場が下落したことを受けて、幅広い銘柄が売られた。一時は2万1000円を割り込む場面もあったものの、日銀によるETF買いの思惑から引けにかけて下げ幅を縮小した。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、値を下げる銘柄が目立った。

ゲーム業界で注目を集めたトピックスとしては、ポケモンが都内で事業戦略発表会を開催したことだろう。『Pokémon Sleep』や『Pokémon GO』と連携した新デバイス『Pokémon GO Plus +』を発表した任天堂<7974>と、『ポケモンマスターズ』を共同開発するディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が小安い。

特にDeNAに関しては、材料出尽くしというよりは、『マリオカートツアー』のβテストや、ポケモンとの共同タイトルを発表して以来、年初来高値を更新するなど高値圏にあったうえ、発表会開催のアナウンスも出ていたことから何らかの発表を期待した先回り買いが入っていたようだ。

また、gumi<3903>もさえない。この日の朝方、欧州子会社のgumi Europeから撤退し、特別損失として2億5000万円を計上すると発表したことが嫌気されたようだ。ただ、短期的には業績にマイナスだが、今後、年間で6億円程度の営業利益の改善が見込まれるとしている。

このほか、スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエスト』シリーズの新作発表への思惑から、前日買われていたサイバーエージェント<4751>や、トーセ<4728>、エヌジェイホールディングス<9421>が利食い売りに押されて大きく値を下げた。

他方、ギークス<7060>は続伸した。全体的に手詰まり感が強まるなか、シコリの少ない好業績の直近IPO銘柄の一角に物色の矛先が向かっており、その一つとして注目された可能性がある。




【ゲーム関連株】
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
企業データを見る
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
企業データを見る
株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
企業データを見る
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
https://www.njhd.jp/

会社情報

会社名
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長 筒井 俊光
決算期
6月
直近業績
売上高96億9800万円、営業利益1億200万円、経常利益9600万円、最終利益2億7400万円(2024年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
9421
企業データを見る
ギークス株式会社
http://geechs.com/

会社情報

会社名
ギークス株式会社
設立
2007年8月
代表者
代表取締役CEO 曽根原 稔人
決算期
3月
直近業績
売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7060
企業データを見る