【詳報】オルトプラス、3Qは増収、赤字幅縮小に 期中に6タイトルの運営を終了 期末時点の運営タイトルは自社・協業・運営移管合わせて8本に

オルトプラス<3672>は、8月14日、2019年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、売上高33億2400万円(前年同期比6.2%増)、営業損益7億4200万円の赤字(前年同期10億7400万円の赤字)、経常損益7億5600万円の赤字(同10億8800万円の赤字)、最終損益9億200万円の赤字(同11億500万円の赤字)となった。

なお、最終損益で赤字幅が膨らんでいるのは、台湾で係争中の裁判を踏まえ、投資有価証券として計上しているXEPC Entertainment株式9235万5000円について、その全額を特別損失として計上することとしたため。
 

ゲーム事業のうちゲーム運営においては、主力ゲームタイトルの運営に注力するとともに、各ゲームタイトルの収支状況を踏まえ、第3四半期期間において6タイトル(自社・協業1タイトル、パブリッシュ1タイトル、運営移管4タイトル)の運営を終了した。この結果、第3四半期末における運営タイトルは、自社・協業6タイトル、運営移管2タイトルとなった。ゲームの新規開発は、IP保有会社を含む他社との協業により、開発に伴う各種リスクの低減を図りながら、開発スケジュールの遅延が生じないよう努めており、第3四半期末における開発中のタイトルは2タイトルとなっている。

運営中のタイトルについては、各タイトルの売り上げ推移を踏まえ、同社が主力と位置付けるタイトルに開発・運営リソースを優先的に割り当てるとともに、売上が一定以上減衰しているタイトルについては、協薬先やグループ子会社へ連営を移管し、外注費を含む各種運営費用を削減した。開発中のタイトルは、工数管理を精緻に行うことにより、開発スケジュールの遅延や開発費の増加が生じないよう努めた。

なお、 アイディアファクトリーとゲームタイトルの開発業務委託契約を締結したが、ゲームコンテンツの企画、開発、運営などの事業を行う中で培った知見を共有し、現在運営しているゲームタイトルだけではなく、今後新規に開発、運営を行うゲームタイトルについて長期的に協業を進めていくために、同社との間で資本業務提携契約を締結した。

ゲーム支援事業では、ソーシャルゲーム会社間の人材マッチングサービスを提供するとともに、グループの人材を派遣契約などにより他のソーシャルゲーム会社へ提供することなどで、案件の獲得を進めた。また、オフショア開発事業では、オフショア開発拠点としてのベトナム子会社を活用した他社ウェブサービスなどの開発受 託等の案件獲得を進めることにより、収益増を目指した。そうした中で、エクストリーム<6033>と合弁会社を設立し、ベトナム子会社の持分の全てを合弁会社へ譲渡することを合意した。本合意により、オフショア開発事業については両社の協業により事業を拡大していく。

そうした取り組みを進めたものの、運営中のタイトルから得られる収益が想定を下回ったことから、新規タイトルの開発費や新規事業などの費用、全社費用などが、運営タイトルなどから得られる収益を上回って推移した。 

なお、2019年9月期通期の連結業績予想については、合理的な業績予想の算定ができないため、非開示としている。
株式会社オルトプラス
http://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
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