グリー<3632>が10月30日に発表した第1四半期(7~9月)の連結決算は、売上高が前四半期(4~6月)との比較で16.1%減の158億円、営業利益が同1.6%減の11億8000万円と減収減益となった。1ケタ億円台としていた営業利益は想定を上回って着地した。
複数の周年タイトルの反動が出たことに加え、一部タイトルの外部移管、ブラウザゲームの減衰に伴い、売上が減少した。ただ、コストコントロールを効かせたことで、営業利益はほぼ横ばいに収めたという。
前四半期では、『SINoALICE(シノアリス)』や『戦姫絶唱シンフォギアXD』、『アナザーエデン』、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~』(ダンメモ)などで周年イベントを行っていた(関連記事)。
費用をみると、大きく減ったのは広告宣伝費。前四半期の11億8000万円から6億5000万円に減らしたほか、売上減に伴いプラットフォームへの支払手数料も減った。固定費では外注費の削減も行ったとのことだった。
続く第2四半期(10~12月)の業績については、営業利益は1ケタ億円台中盤を見込んでいるという。売上は主力タイトルは堅調に推移する見通しだが、ブラウザゲームは減衰する。有望なタイトルへの広告宣伝費も増やす考え。
なお、売上高と営業利益の推移は以下のとおりとなる。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632