DeNA、第2四半期は減収減益 好調なスポーツ事業や今後の成長分野に先行投資

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、第2四半期累計(4~9月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益652億円(前年同期比4.3%減)、営業利益50億円(同52.7%減)、税引前利益75億円(同46.8%減)、最終利益47億円(同50.4%減)と大幅減益で着地した。

 


同社では、売上収益については、前期中に売却したペイジェントやDeNAトラベルが連結の範囲外になったことや、ゲーム事業の減収などにより減収になった、としている。また、支払手数料を中心とする費用は減少したものの、好調なスポーツ事業での費用や、新たな柱の構築を目指した成長投資に関する費用が増加し、営業利益と最終利益もマイナスとなった。

セグメント別の業績は次のとおり。

①ゲーム事業
売上収益411億円(同3.6%減)、セグメント利益68億円(同31.4%減)だった。新たにリリースしたタイトルが貢献を始めたものの、既存タイトルを中心とした事業運営となり、ユーザ消費額は前年同期比で減少した。


②スポーツ事業
売上収益164億円(同12.8%増)、セグメント利益54億円(同1.2%増)だった。横浜スタジアムでは、増築・改修が進捗し、2019年シーズンよりその一部の稼働を開始し、横浜DeNAベイスターズの主催試合の平均観客動員数は順調に推移した。なお、バスケットボールチームの運営事業を2018年7月1日に承継した。


③オートモーティブ事業
売上収益5億円(同742.9%増)、セグメント損益31億円の赤字(前年同期は14億円の赤字)だった。大阪府や京都府で次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」のサービスを開始するなど、引き続き同サービスの提供地域や利用の拡大に向けた取り組みを中心に積極的に投資を行った。


④ヘルスケア事業
売上収益7億円(同25.9%減)、セグメント損益8億円の赤字(前年同期は6億円の赤字)だった。一般消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」「歩いておトク」をはじめ、既存の提供サービスの利用が堅調に推移した一方で、R&D分野においては、Preferred Networksと当社子会社のPFDeNAの、深層学習技術を活用し、少量の血液で14種類のがんを早期発見する検査システムの研究開発をはじめ、引き続き先行投資を行った。


⑤新規事業・その他
売上収益63億円(同37.3%減)、セグメント損益12億円の赤字(前年同期は9億円の赤字)だった。ソーシャルLIVEサービスをはじめ、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組み、EC事業におけるサービスを含んでいる。



なお、2020年3月通期の見通しは非開示。合理的な数値の算出が困難であるためと説明している。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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