KADOKAWA、中間期の営業利益は123%増の63億円 電子書籍や映像・ゲーム好調 「ニコニコ」などWebサービスは1億円の赤字から15億円の黒字に
KADOKAWA<9468>は、本日(11月14日)、第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表し、売上高1004億円(前年同期比1.7%減)、営業利益63億円(同123.1%増)、経常利益68億円(同72.9%増)、最終利益62億円(同192.7%増)と大幅な増益となった。
主力の出版事業と映像・ゲームが好調だったことに加えて、ドワンゴを中心とするWebサービスの収益改善が進み、前年同期1億円の赤字から15億円の黒字となった。
[出版事業]
売上高は562億0400万円(同2.0%増)、セグメント利益(営業利益)は33億800万円(同10.1%増)となった。
出版物はメディアミックス展開の重要な源泉の一つであり、ヒット作創出のため年間5,000タイトルにおよぶ新作を継続的に発行している。電子書籍・電子雑誌は、市場動向を徹底注視した施策が奏功し好調に推移している。
書籍は、「ダンジョン飯(8)」(コミックス)、「魔法科高校の劣等生(30)」(ライトノベル)、「天気の子」(一般文庫)、「世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ」(一般書)等が好調に推移した。
また、「Fate」「文豪ストレイドッグス」等のシリーズ作品や、「角川まんが学習シリーズ」「角川まんが科学シリーズ」等が好調に推移した。
[映像・ゲーム事業]
売上高は236億2000万円(同0.8%減)、セグメント利益(営業利益)は36億4800万円(同44.1%増)となった。
北米、中国を中心としてアニメ「オーバーロード3」「盾の勇者の成り上がり」「異世界チート魔術師」等の海外権利許諾による収入が引き続き好調に推移している。
また、IPを活用し、他社が配信するオンラインゲームとのコラボレーションによる権利許諾等が収益貢献した。加えて、ゲーム「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」が国内外共に好調に推移し、大きく収益に貢献した。
[Webサービス事業]
売上高は131億5900万円(同4.8%減)、セグメント利益(営業利益)は15億9100万円(前年同期は1億円の赤字)となった。
「ニコニコプレミアム会員」は、9月末には171万人(6月末は175万人)となったが、減少傾向はやや緩やかとなった。他方、「ニコニコチャンネル」の有料会員数は108万人(6月末は101万人)まで増加した。
4月開催の「ニコニコ超会議2019」では、会場来場者数16万8,248人と過去最高を記録するとともに、コストコントロールにより赤字幅は縮小した。また、8月から9月にかけて開催された世界最大のアニソンライブ「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」は3日間で8万4千人を集め、収益貢献した。
なお、前期よりドワンゴにおいて事業構造改革を推進し、コスト削減効果等の成果が引き続き表れてきており、外注費、通信費等を中心に費用が減少している。
六本木の「nicofarre(ニコファーレ)」及び池袋の「ニコニコ本社」は7月末に営業終了した。これら施設のコンセプトは、11月1日に池袋にオープンした「ハレスタ」へ継承され、ネットとリアル、そしてバーチャルの融合を実現するコンテンツ発信拠点として、様々な文化を世界へ発信していく。
[その他事業]
売上高は94億8900万円(同15.8%減)、セグメント赤字は11億6700万円(前年同期は9億9900万円の赤字)となった。スクール運営を行うバンタンの収益貢献により、教育事業が引き続き好調に推移した。インバウンド事業においては、将来の成長事業育成に向けて積極的に投資を行っている。MD事業においては、主に前年第1四半期に販売されたアイドルCDの反動により減収となった。
2020年3月通期は、売上高2070億円(前期比0.8%減)、営業利益100億円(同269.3%増)、経常利益108億円(同156.8%増)、最終利益95億円(前期は40億円の赤字)を見込む。上方修正を行ったが、こちらについてはすでに報じたとおり(関連記事)。
主力の出版事業と映像・ゲームが好調だったことに加えて、ドワンゴを中心とするWebサービスの収益改善が進み、前年同期1億円の赤字から15億円の黒字となった。
[出版事業]
売上高は562億0400万円(同2.0%増)、セグメント利益(営業利益)は33億800万円(同10.1%増)となった。
出版物はメディアミックス展開の重要な源泉の一つであり、ヒット作創出のため年間5,000タイトルにおよぶ新作を継続的に発行している。電子書籍・電子雑誌は、市場動向を徹底注視した施策が奏功し好調に推移している。
書籍は、「ダンジョン飯(8)」(コミックス)、「魔法科高校の劣等生(30)」(ライトノベル)、「天気の子」(一般文庫)、「世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ」(一般書)等が好調に推移した。
また、「Fate」「文豪ストレイドッグス」等のシリーズ作品や、「角川まんが学習シリーズ」「角川まんが科学シリーズ」等が好調に推移した。
[映像・ゲーム事業]
売上高は236億2000万円(同0.8%減)、セグメント利益(営業利益)は36億4800万円(同44.1%増)となった。
北米、中国を中心としてアニメ「オーバーロード3」「盾の勇者の成り上がり」「異世界チート魔術師」等の海外権利許諾による収入が引き続き好調に推移している。
また、IPを活用し、他社が配信するオンラインゲームとのコラボレーションによる権利許諾等が収益貢献した。加えて、ゲーム「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」が国内外共に好調に推移し、大きく収益に貢献した。
[Webサービス事業]
売上高は131億5900万円(同4.8%減)、セグメント利益(営業利益)は15億9100万円(前年同期は1億円の赤字)となった。
「ニコニコプレミアム会員」は、9月末には171万人(6月末は175万人)となったが、減少傾向はやや緩やかとなった。他方、「ニコニコチャンネル」の有料会員数は108万人(6月末は101万人)まで増加した。
4月開催の「ニコニコ超会議2019」では、会場来場者数16万8,248人と過去最高を記録するとともに、コストコントロールにより赤字幅は縮小した。また、8月から9月にかけて開催された世界最大のアニソンライブ「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」は3日間で8万4千人を集め、収益貢献した。
なお、前期よりドワンゴにおいて事業構造改革を推進し、コスト削減効果等の成果が引き続き表れてきており、外注費、通信費等を中心に費用が減少している。
六本木の「nicofarre(ニコファーレ)」及び池袋の「ニコニコ本社」は7月末に営業終了した。これら施設のコンセプトは、11月1日に池袋にオープンした「ハレスタ」へ継承され、ネットとリアル、そしてバーチャルの融合を実現するコンテンツ発信拠点として、様々な文化を世界へ発信していく。
[その他事業]
売上高は94億8900万円(同15.8%減)、セグメント赤字は11億6700万円(前年同期は9億9900万円の赤字)となった。スクール運営を行うバンタンの収益貢献により、教育事業が引き続き好調に推移した。インバウンド事業においては、将来の成長事業育成に向けて積極的に投資を行っている。MD事業においては、主に前年第1四半期に販売されたアイドルCDの反動により減収となった。
■2020年3月通期の見通し
2020年3月通期は、売上高2070億円(前期比0.8%減)、営業利益100億円(同269.3%増)、経常利益108億円(同156.8%増)、最終利益95億円(前期は40億円の赤字)を見込む。上方修正を行ったが、こちらについてはすでに報じたとおり(関連記事)。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468