gumi、2Qは3.1億円と営業黒字に転換 不採算タイトル撤退やスタジオ統廃合が奏功

gumi<3903>は、12月6日、2020年4月期の第2四半期累計(5~10月)の連結決算を発表、売上高88億8700万円(前年同期比24.3%減)と2ケタ超の減収となったものの、営業利益3億1200万円(前年同期6億1000万円の赤字)、経常利益2億1100万円(同5億2000万円の赤字)と営業利益と経常利益は大幅な黒字転換を達成した。なお、最終損益は事業構造改革費用として1億9600万円の特別損失を計上したことで、3300万円の赤字(同4億2100万円の赤字)となっている。
 

各事業セグメントごとの状況は以下のとおり。

①モバイルオンラインゲーム事業…売上高88億8700万円(前年同期比24.3%減)、営業利益6億4238万円(前年同期3億9000万円の赤字)
主力タイトルの『ファントム オブ キル』や『誰ガためのアルケミスト』の日本語版および海外言語版、『クリスタル オブ リユニオン』の日本語版および海外言語版、スクウェア・エニックスと共同開発した『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』の日本語版と海外言語版に関しては堅調に推移した。しかし、2018年4月期と2019年4月期に配信した新作の売上寄与が限定的となったことから、売上高が減少した。

一方、不採算タイトルの早期撤退やスタジオの統廃合などが奏功し開発運用費が減少したことや、費用対効果を重視したプロモーションの徹底に伴い広告宣伝費が減少した結果、営業利益は増加した。

②XR事業(VR、AR、MR等)…営業損益2億1000万円の赤字(前年同期1億9300万円の赤字)
Tokyo XR Startupsなどにおけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のXR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供した。また、グループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図った。

③ブロックチェーン事業…営業損益1億1900万円の赤字(前年同期2700万円の赤字)
主にgumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対し、様々な支援を提供した。

なお、2020年4月期の業績予想は現時点で通期の合理的な業績予想の算定が困難であるとして非開示。同社は第3四半期累計(5~1月)の連結業績予想を開示しており、売上高138億8700万円(前年同期比19.3%減)、営業利益7億1200万円(前年同期5億4700万円の赤字)、経常利益5億6100万円(同4億8200万円の赤字)の見込みとしている。
 

 
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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