gumi、第2四半期の営業益はQonQ40%増の1.82億円 前四半期に増やした広告宣伝費削減が寄与 『FFBE幻影戦争』寄与で第3四半期は大幅増益に
gumi<3903>の第2四半期(2019年8~10月)の業績は、売上高40億7200万円(前四半期比QonQで15.4%減)、営業利益1億8200万円(同40.7%増)、経常利益1億7000万円(同313.9%増)、最終利益1億3800万円(前四半期1億7100万円)となった。QonQで2ケタの減収となったものの、利益面では大幅に改善した。
売上高の減少要因としては、『誰ガ為のアルケミスト』(タガタメ)の大型プロモーションの効果が一巡したことで減収となったことがあるという。営業利益については、広告宣伝費を中心に販売管理費の削減が奏功した。広告宣伝費は同54.0%減の3億0800万円まで減らしたとのこと。
他方、『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(FFBE幻影戦争)』と思われるが、大型タイトルのリリースが間近(11月リリース)だったことから、人件費や外注費など開発費は2億円増えた。
■第3四半期の見通し…営業利益2.2倍増と大幅増益見通し
次の四半期である第3四半期(19年11月~20年1月)の業績は、営業利益がQonQで2.2倍の4億円、経常利益が同2.1倍の3億5000万円と大幅な増益となる見通し。売上高は同19.0%増の50億円を見込む。3四半期連続での営業黒字となる見通しだ。
『FFBE幻影戦争』の収益寄与が見込まれるため。『FFBE幻影戦争』は既報のようにセールスランキングで上位に入るなど人気タイトルの一つとなっている。同タイトルは、スクウェア・エニックスが配信を担当しているため、売上計上はネット計上となる。このため、売上への寄与は限定的となるが、自社配信に比べて採算率が高いため、利益は大きく伸びる。
『乙女神楽 ~ザンビへの鎮魂歌~』の大型アップデートに伴う外注費の増加や、『ファントムオブキル』の5周年施策に伴う広告宣伝費の増加などコストアップ要因を吸収する。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903