KADOKAWA、19年4~12月の営業益は2.7倍の84億円と大幅増、最終78億円の黒字転換 ドワンゴ中心にWebサービス大幅改善、映像・ゲームも貢献
KADOKAWA<9468>は、本日(2月13日)、第3四半期(19年4月~12月)を発表し、売上高1501億円(前年同期比1.3%減)、営業利益84億円(同165.7%増)、経常利益91億円(同110.3%増)、最終利益78億円(前年同期は21億円の赤字)だった。
営業利益と経常利益が大きく伸びたほか、最終利益も大幅な黒字転換に成功した。映像・ゲーム事業が伸びたほか、ドワンゴを中心とするWebサービス事業が黒字転換を果たしたことが主な要因だった。
[出版事業]
売上高は859億円(同1.3%増)、セグメント利益(営業利益)は50億6200万円(同9.3%減)となった。
メディアミックス展開の重要な源泉として年間5,000タイトルにおよぶ新作を継続的に発行しており、蓄積された作品アーカイブは、当社グループ成長の原動力となっている。
主な作品として、「ファイブスター物語(15)」(コミックス)、「ソードアート・オンライン(22)キス・アンド・フライ」(ライトノベル)、「騙し絵の牙」(一般文庫)、「はじめてのやせ筋トレ」(一般書)、「角川まんが学習シリーズ」「角川まんが科学シリーズ」等の書籍販売が好調だった。電子書籍・電子雑誌は、市場動向を徹底注視した電子ならではの機動的なマーケティング施策が奏功し好調に推移している。
なお、現在、埼玉県所沢市で建築中の書籍製造・物流工場は、2020年7月より順次稼働する予定が、一部の文庫やライトノベルにおいては、すでにデジタル印刷による商業生産を開始している。
[映像・ゲーム事業]
売上高は349億円(同2.9%増)、セグメント利益(営業利益)は38億円(同54.6%増)となった。
映像は、北米、中国を中心としてアニメ「慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」「オーバーロード3」「盾の勇者の成り上がり」等の海外権利許諾による収入が引き続き好調に推移している。また、IPを活用し、他社が配信するオンラインゲームとのコラボレーションによる権利許諾等が収益貢献した。
ゲームは、「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」が、国内外共に引き続き好調に推移し大きく収益貢献した。本作は米国で毎年開催されるゲーム業界のアカデミー賞とも呼ばれるThe Game Awards 2019において、年間最優秀作品賞となる「Game of The Year」を受賞した。
[Webサービス事業]
売上高は191億円(同4.1%減)、セグメント利益(営業利益)は24億円(前年同期は7億円の赤字)となった。
動画配信サービス「ニコニコ動画」の月額有料会員(プレミアム会員)は、12月末には167万人(9月末は171万人)となった。他方、動画・生放送・ブログなどを配信できるプラットフォーム「ニコニコチャンネル」の有料会員数は12月末には114万人(9月末は108万人)まで増加し、順調に伸長している。
「ニコニコ超会議2019」では、会場来場者数16万8,248人と過去最高を記録した。8月から9月にかけて開催されたアニソンライブとしては世界最大規模の「Animelo Summer Live2019-STORY-」においては、3日間で前年を上回る8万4000人を集めた。
11月1日には池袋にサテライトスタジオ「ハレスタ」をオープンした。これまでも目指していたネットとリアル、そしてバーチャルの融合を実現すべく、スタジオ技術・演出面で蓄積された制作ノウハウを集約し、最新鋭の技術とインターネットを駆使したバーチャルキャラクターによるライブパフォーマンスやアニメ・ゲーム関連のステージイベントなど幅広いコンテンツを発信していく。
また、前期よりドワンゴにおいて事業構造改革を推進し、外注費、通信費等を中心に費用が減少している。
[その他事業]
売上高は137億円(同14.3%減)、セグメント損益(営業損益)は17億円の赤字(前年同期は18億円の赤字)となった。教育事業は、スクール運営を行うバンタン、ドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。インバウンド事業においては、将来の成長事業育成に向けて積極的に投資を行っている。MD事業においては、主に前年第1四半期に販売されたアイドルCDの反動により減収となった。
続く2020年3月通期は、売上高2070億円(前期比0.8%減)、営業利益100億円(同269.3%増)、経常利益108億円(同156.8%増)、最終利益95億円を見込む。
営業利益と経常利益が大きく伸びたほか、最終利益も大幅な黒字転換に成功した。映像・ゲーム事業が伸びたほか、ドワンゴを中心とするWebサービス事業が黒字転換を果たしたことが主な要因だった。
[出版事業]
売上高は859億円(同1.3%増)、セグメント利益(営業利益)は50億6200万円(同9.3%減)となった。
メディアミックス展開の重要な源泉として年間5,000タイトルにおよぶ新作を継続的に発行しており、蓄積された作品アーカイブは、当社グループ成長の原動力となっている。
主な作品として、「ファイブスター物語(15)」(コミックス)、「ソードアート・オンライン(22)キス・アンド・フライ」(ライトノベル)、「騙し絵の牙」(一般文庫)、「はじめてのやせ筋トレ」(一般書)、「角川まんが学習シリーズ」「角川まんが科学シリーズ」等の書籍販売が好調だった。電子書籍・電子雑誌は、市場動向を徹底注視した電子ならではの機動的なマーケティング施策が奏功し好調に推移している。
なお、現在、埼玉県所沢市で建築中の書籍製造・物流工場は、2020年7月より順次稼働する予定が、一部の文庫やライトノベルにおいては、すでにデジタル印刷による商業生産を開始している。
[映像・ゲーム事業]
売上高は349億円(同2.9%増)、セグメント利益(営業利益)は38億円(同54.6%増)となった。
映像は、北米、中国を中心としてアニメ「慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」「オーバーロード3」「盾の勇者の成り上がり」等の海外権利許諾による収入が引き続き好調に推移している。また、IPを活用し、他社が配信するオンラインゲームとのコラボレーションによる権利許諾等が収益貢献した。
ゲームは、「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」が、国内外共に引き続き好調に推移し大きく収益貢献した。本作は米国で毎年開催されるゲーム業界のアカデミー賞とも呼ばれるThe Game Awards 2019において、年間最優秀作品賞となる「Game of The Year」を受賞した。
[Webサービス事業]
売上高は191億円(同4.1%減)、セグメント利益(営業利益)は24億円(前年同期は7億円の赤字)となった。
動画配信サービス「ニコニコ動画」の月額有料会員(プレミアム会員)は、12月末には167万人(9月末は171万人)となった。他方、動画・生放送・ブログなどを配信できるプラットフォーム「ニコニコチャンネル」の有料会員数は12月末には114万人(9月末は108万人)まで増加し、順調に伸長している。
「ニコニコ超会議2019」では、会場来場者数16万8,248人と過去最高を記録した。8月から9月にかけて開催されたアニソンライブとしては世界最大規模の「Animelo Summer Live2019-STORY-」においては、3日間で前年を上回る8万4000人を集めた。
11月1日には池袋にサテライトスタジオ「ハレスタ」をオープンした。これまでも目指していたネットとリアル、そしてバーチャルの融合を実現すべく、スタジオ技術・演出面で蓄積された制作ノウハウを集約し、最新鋭の技術とインターネットを駆使したバーチャルキャラクターによるライブパフォーマンスやアニメ・ゲーム関連のステージイベントなど幅広いコンテンツを発信していく。
また、前期よりドワンゴにおいて事業構造改革を推進し、外注費、通信費等を中心に費用が減少している。
[その他事業]
売上高は137億円(同14.3%減)、セグメント損益(営業損益)は17億円の赤字(前年同期は18億円の赤字)となった。教育事業は、スクール運営を行うバンタン、ドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。インバウンド事業においては、将来の成長事業育成に向けて積極的に投資を行っている。MD事業においては、主に前年第1四半期に販売されたアイドルCDの反動により減収となった。
■2020年3月通期の見通し
続く2020年3月通期は、売上高2070億円(前期比0.8%減)、営業利益100億円(同269.3%増)、経常利益108億円(同156.8%増)、最終利益95億円を見込む。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468