モブキャストHDが36億円の減資　40億円の累積一掃し財務体質の健全化へ

モブキャストホールディングス<3664>は、本日(2月25日)、減資を行うことを明らかにした。資本金30億2300万円のうち25億2300万円、資本準備金については12億7400万円のうち11億2700万円を取り崩すことで、累積損失を一掃し、財務体質の健全化を図るとともに資本政策上の柔軟性、機動性を確保し、今後の株主還元等の資本政策に備える、としている。

これに伴い、資本金と資本準備金を剰余金に振り替えることで、資本金は5億円、資本準備金を1億4700万円にそれぞれ減るとのこと。同社では、個別決算で40億1700万円の繰越欠損金があった。減資で累損をなくせば、収益化によって剰余金を配当などに回すことができる。

同社は、2020年12月期においては、モバイルゲーム事業においてはゲームゲートの得意とするニッチIPのコンテンツプロデュース戦略に寄せていき確実に収益をあげていくとともに、モータースポーツ事業においても自動車用品販売の売上増加と全般的なコストコントロールにより収益化する、としている。

なお、今回の減資と累積損失の一掃については、3月24日開催の定時株主総会での承認が前提となる。効力発生日は4月30日となる予定。また「純資産の部」における勘定科目間の振替えであり、損益や純資産額の変動はなく、業績に与える影響はないとのこと。