カプコン<9697>は、この日(5月12日)公開した決算説明資料で、家庭用ゲームソフトのデジタル売上比率が前の期から23.5ポイントアップの76.8%になったことを明らかにした。販売本数ベースで見ると、全体の販売本数2550万本の80.6%にあたる2055万本をダウンロードで販売していることになる。新作タイトルが少ない年度だったが、ダウンロード販売がパッケージ販売の減少を補い、全体としては前年並みの販売本数を確保した。
ゲオホールディングスの決算でも家庭ゲームでヒット作が出たが、売上の増加につながらなかったという説明があったが、新型コロナウイルスの感染拡大も背景にダウンロード販売が急速に普及しているようだ(関連記事)。
この期の大型タイトルは、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のみだったが、採算性の高いダウンロード版を中心に売上を伸ばし、500万本の販売を達成した。その他、リピート販売として、『モンスターハンター:ワールド』は累計1550万本、『バイオハザード RE:2』は累計650万本を出荷したとのこと。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697