ユナイテッド、第3四半期の営業益は74%増の56億円 コンテンツ事業の収益改善 投資事業やアドテクも伸長

ユナイテッド<2497>は、2月4日、第3四半期累計(20年4~12月)の連結決算を発表し、営業利益が前年同期比で74.2%増の56億9300万円と大幅な増益となった。コンテンツ事業の収益が改善したことに加えて、投資事業、アドテクノロジー事業なども伸びたことが主な要因だった。


・売上高:138億5900万円(前年同期比13.3%減)
・営業利益:56億9300万円(同74.3%増)
・経常利益:57億7700万円(同79.2%増)
・最終利益:38億5000万円(同857.7%増)

 


セグメント別の状況は以下のとおり。

① DXプラットフォーム事業
DXプラットフォーム事業は、オンラインプログラミング教育事業を運営するキラメックス、アプリ・システム開発事業を運営するブリューアス、及びユナイテッドのDXコンサルティング事業により構成されている。

第3四半期累計は、キラメックスを中心に事業成長を継続し、売上高は18億9700万円(前年同期比58.2%増)と増収となった。一方、キラメックスのプロモーション強化、及びブリューアスの事業拡大に向けた開発リソース追加等の先行投資を実施した結果、セグメント利益は2800万円(前年同期比76.9%減)と減益となった。


② インベストメント事業
インベストメント事業は、シード/アーリーステージを中心としたベンチャー企業への投資を行っている。第3四半期累計は、投資先の営業投資有価証券を売却したこと等の影響により、売上高は58億5800万円(前年同期比10.8%増)、セグメント利益は55億9200万円(前年同期比14.6%増)と増収増益となった。


③ アドテクノロジー事業
アドテクノロジー事業は、アプリ広告領域において、アプリ特化広告配信プラットフォーム『ADeals』、動画広告配信プラットフォーム『VidSpot』を提供し、ウェブ広告領域において、SSP『adstir』、DSP『Bypass』、アドネットワーク『HaiNa』を提供している。

第3四半期累計は、年度内での撤退を予定しているアプリ広告領域の縮小により売上高は42億9900万円(前年同期比17.4%減)と減収となったが、収益性重視の運営に移行したことにより、セグメント利益は6億2600万円(前年同期比1.2%増)と増益となった。


④ コンテンツ事業
コンテンツ事業は、スマートフォン向けアプリやウェブサイトを通した様々なサービスを提供しており、フォッグ、インターナショナルスポーツマーケティング、トレイス及びユナイテッドが運営するスマートフォン向けゲームアプリにより構成されている。

第3四半期累計は、前期に実施した事業ポートフォリオの整理に伴い、非継続事業の営業赤字が解消したため、売上高は18億1800万円(前年同期比58.0%減)と減収となったものの、セグメント利益は1億8400万円(前年同期はセグメント損失16億0200万円)と増加した。


 
2021年3月通期の見通し

2021年3月通期の見通しは以下のとおり。


・売上高:163億円(前期比22.1%減)
・営業利益:53億円(同3.9%増)
・経常利益:53億円(同3.7%増)
・最終利益:36億円(同156.4%増)

 


通期見通しに対する進ちょく率は以下のとおり。利益は100%を超えている。

【進捗率】
・売上高:85.0%
・営業利益:107.4%
・経常利益:109.0%
・最終利益:106.9%
ユナイテッド株式会社
https://united.jp/

会社情報

会社名
ユナイテッド株式会社
設立
1998年2月
代表者
代表取締役社長兼執行役員 早川 与規/代表取締役兼執行役員 金子 陽三
決算期
3月
上場区分
東証グロース
証券コード
2497
企業データを見る