【決算まとめ②】ゲーム関連企業31社の10-12月は営業赤字企業が7社に増加 周年反動と『テイクレ』苦戦でKLabが赤字に 『ごとぱず』貢献のenishは黒字転換
主要モバイルゲーム企業の2020年10~12月期の決算を引き続き振り返ってみたい。今回は、この四半期の営業赤字計上企業についてを取り上げたい。
この四半期に営業赤字を計上した企業は、データ集計対象の31社中、7社となった。前四半期には4社と大幅な収益性の改善が見受けられたが、そこからはやや赤字企業が増加する結果となった。
営業赤字を計上したのは、KLab<3656>、モブキャストHD<3664>、オルトプラス<3672>、アエリア<3758>、ケイブ<3760>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、ブシロード<7803>の7社で、このうちKLabとアエリア、ケイブ、ブシロードとが前四半期の営業黒字から赤字に転落した。
KLabは、主力タイトルが周年イベントの反動で落ち込んだことに加え、『テイルズ オブ クレストリア』の売上がスタート当初より落ち込んだことが大きく、この10~12月期は大きく減速した形となった。次の四半期でここからの立て直しが図れるのかどうか、注目されるところだ。
一方、この10~12月期で黒字転換を果たしたのは、enish<3667>1社のみとなる。enishは、2020年10月にリリースした新作『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』の運営成績が好調に推移し、売上が大きく伸びたことが黒字転換の要因となった。また、収益構造の改革でコスト圧縮が進んだこともプラスに働いている。
なお、同社は、4月1日付での本社の再移転が決定するなど、さらなるコスト圧縮の動きも進めており、今後も黒字体質を定着させていくことができるのかが次の課題となってくるだろう。
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この四半期に営業赤字を計上した企業は、データ集計対象の31社中、7社となった。前四半期には4社と大幅な収益性の改善が見受けられたが、そこからはやや赤字企業が増加する結果となった。
営業赤字を計上したのは、KLab<3656>、モブキャストHD<3664>、オルトプラス<3672>、アエリア<3758>、ケイブ<3760>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、ブシロード<7803>の7社で、このうちKLabとアエリア、ケイブ、ブシロードとが前四半期の営業黒字から赤字に転落した。
KLabは、主力タイトルが周年イベントの反動で落ち込んだことに加え、『テイルズ オブ クレストリア』の売上がスタート当初より落ち込んだことが大きく、この10~12月期は大きく減速した形となった。次の四半期でここからの立て直しが図れるのかどうか、注目されるところだ。
一方、この10~12月期で黒字転換を果たしたのは、enish<3667>1社のみとなる。enishは、2020年10月にリリースした新作『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』の運営成績が好調に推移し、売上が大きく伸びたことが黒字転換の要因となった。また、収益構造の改革でコスト圧縮が進んだこともプラスに働いている。
なお、同社は、4月1日付での本社の再移転が決定するなど、さらなるコスト圧縮の動きも進めており、今後も黒字体質を定着させていくことができるのかが次の課題となってくるだろう。
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会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667