Aiming、GC注記が解消 『DQタクト』のヒットや構造改革で黒字転換、資金調達で手元資金改善

Aiming<3911>は、この日(3月30日)開示した2020年12月期の有価証券報告書で、「継続企業の前提に関する注記」(GC[ゴーイングコンサーン]注記)が解消したとの記載を行った。GC注記の解消は、先月発表した決算短信でも記載していたが、あらためて紹介しておこう。

同社は、6月中間期まで継続して営業損失、経常損失、最終損失を計上していたことから、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していると記載していた。

昨年7月16日にスクウェア・エニックスとリリースした『ドラゴンクエストタクト』の売上高が高水準で推移しており、営業利益、経常利益、最終利益の黒字転換に寄与した。同作は、2021年12月期においても業績貢献が見込まれている。

さらに台湾スタジオの従業員数の最適化や、ドキドキグルーヴワークスへ大阪スタジオの譲渡などを行ない、人件費や拠点維持にかかる費用が削減したことも寄与した。

また財務面は、第7回新株予約権の権利行使で21億1800万円を調達し、手元資金の状況が改善した。新作ゲームの開発や既存タイトルの運営に多くの資金が必要なため、今後も市場の状況を鑑みながら、必要に応じて様々な資金調達の方法を検討するという。


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