モバイルファクトリー、第1四半期は売上高2.8%減の6.4億円、営業益8.1%減の1.7億円 新型コロナの影響受けるも1桁の減収減益にとどめる
モバイルファクトリー<3912>は、2021年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表し、売上高6億4700万円(前年同期比2.8%減)、営業利益1億7700万円(同8.1%減)、経常利益1億7700万円(同7.9%減)、最終利益1億3100万円(同1.7%減)と減収減益だった。
・売上高:6億4700万円(前年同期比2.8%減)
・営業利益:1億7700万円(同8.1%減)
・経常利益:1億7700万円(同7.9%減)
・最終利益:1億3100万円(同1.7%減)
位置ゲームとコンテンツサービスはいずれも減収となった。ただ、新型コロナの感染拡大を受けての緊急事態宣言が行なわれた時期だったことを考えると、一桁の減収減益にとどめるなど健闘した内容だったといえるだろう。
費用面では、組織力向上のために採用費を前年同期比で2400万円増やした一方、新型コロナの影響による新規獲得コストの上昇を受けて広告宣伝費の調整を行い、前年同期に比べて1300万円減らした。
なお、同社の取り組みは以下のとおり。昨年に導入した働き方3.0の「モバワーク」により、ウィズコロナに応じた柔軟な運営を継続的に行い、業務効率化による生産性向上等に取り組んでいる。
ソーシャルアプリサービスの位置情報連動型ゲームである「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」及び「アワメモ!(駅メモ! Our Rails)」においては、感染症の動向に注視しつつ、順次ゲーム内イベントやオリジナルCD及びトランプの通信販売によるオリジナルグッズの販売等を行った。
「アワメモ!」の新機能である駅トークンについては、2021年夏の販売に向けて開発を進めている。
その他の位置情報連動型ゲームの「駅奪取」においては、コラボイベントの実施等、ゲームを継続して遊べるような施策を行った。
コンテンツサービスについては、自社で運営している各着信メロディサービスの課金会員数が緩やかに減少している。
ブロックチェーンサービスについては、目標に掲げている「Uniqys SaaS」利用者拡大への取組みとして、デジタルデータをブロックチェーン上で個人の資産として保有可能とする、トークン生成・販売のプラットフォームである、「ユニマ(Uniqys マーケットプレイス)」の開発を進めている。
また、コンプライアンス充足のための関係各所との協議を行うとともに、ゲーム以外の多種多様なトークンの独占販売に向けて取り組んでいるという。
なお、2021年12月通期の業績見通しは非開示。同社では、「新規事業を含めた当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症をはじめとする短期的な変化 が激しいことから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため」とその理由を説明している。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912