SANKYO、21年3月期の営業利益は47%減の65億円…『アイドルマスターミリオンライブ』や『シンフォギア』「シャア専用パチスロ」などIPタイアップ機種を発売

SANKYO<6417>は、5月13日、2021年3月期の連結決算を発表し、売上高581億2900万円(前の期比25.9%減)、営業利益65億8700万円(同47.5%減)、経常利益74億8800万円(同44.4%減)、最終利益57億4900万円(同55.9%減)となった。赤字となる同業他社が多い中、減収減益だったものの、利益を確保した。


売上高:581億2900万円(前の期比25.9%減)
営業利益:65億8700万円(同47.5%減)
経常利益:74億8800万円(同44.4%減)
最終利益:57億4900万円(同55.9%減)


パチンコ・パチスロ業界では、遊技機規則の改正に伴う旧規則機の設置期限が迫る中、2020年4月に発せられた一度目の緊急事態宣言下において、パーラーの全国的な休業や稼働の低下、一時的に新台入替が停滞するなど、厳しい市場環境に直面した。

この緊急事態宣言が解除した2020年5月下旬以降、パーラーの稼働やメーカーの遊技機販売台数は回復の兆しを見せていたが、2021年に入り再び首都圏をはじめとする全国主要都市で緊急事態宣言が発令され、パーラーの稼働や遊技機の新台販売市場は伸び悩みを見せる結果となった。

こうした中、パチンコ機9タイトル、パチスロ機2タイトルを発売した。コロナ禍による市場動向を見極めたうえで、販売タイトル数を絞ったことから、例年に比べ販売タイトル数は減少したものの、新たなゲーム性である「遊タイム」を搭載した商品や、液晶非搭載のドラム機やドット機など、多種多様な商品を投入し需要を喚起してきた。

セグメント別の経営成績は次のとおり。


(パチンコ機関連事業)
パチンコ機関連事業については、新規9タイトル(リユース機を除く)を発売した。

SANKYOブランドにおいては、業界第1弾となる「遊タイム」を搭載した「フィーバー真花月2 夜桜バージョン」(202年4月)、近年では異例のロングラン販売となった「フィーバー戦姫絶唱シンフォギア」の後継機である「フィーバー戦姫絶唱シンフォギア2」(2020年4月)、人気アイドルプロデュースゲームとタイアップした「フィーバーアイドルマスター ミリオンライブ!」(2021年2月)などを発売した。

Bistyブランドにおいては、「コードギアス 反逆のルルーシュ」(2021年1月)、JBブランドにおいては、「フィーバークィーンⅡ」(2020年10月)、「パトラッシュV」(2021年3月)を発売した。

以上の結果、売上高523億円(前期比13.6%減)、営業利益129億円(同12.8%減)、販売台数12万6000台となった。


(パチスロ機関連事業)
パチスロ機関連事業については、Bistyブランドの「シャア専用パチスロ 逆襲の赤い彗星」(2020年8月)、「パチスロ アイドルマスター ミリオンライブ!」(2021年3月)を発売した。第4四半期に発売を予定していたSANKYOブランドのパチスロ機1タイトルを次期に先送りしたため、パチスロ機の発売は2タイトルにとどまった。

以上の結果、売上高30億円(前期比73.6%減)、営業損失18億円(前の期は24億円の営業利益)、販売台数7千台となった。


(補給機器関連事業)
補給機器関連事業については、売上高25億円(前期比57.1%減)、営業損失8900万円(前の期は円の営業利益)となった。


(その他)
その他については、売上高2億円(前期比53.0%減)、営業利益2600万円(前の期は1億円の営業損失)となった。


 
■2022年3月期の見通し

2022年3月期は、売上高730億円(前期比25.6%増)、営業利益89億円(同35.1%増)、経常利益96億円(同28.2%増)、最終利益66億円(同14.8%増)を見込む。

売上高:730億円(前期比25.6%増)
営業利益:89億円(同35.1%増)
経常利益:96億円(同28.2%増)
最終利益:66億円(同14.8%増)

会社情報

会社名
株式会社SANKYO
設立
1966年4月
代表者
代表取締役社長CEO(最高経営責任者) 石原 明彦/代表取締役副社長執行役員COO(最高執行責任者) 富山 一郎
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
6417
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