【決算レポート】グリー、第3四半期の営業益はQonQ207%増の17.2億円 『アサルトリリィ』好調な立ち上がり 広告宣伝費やロイヤリティ支払いなど費用減も寄与



グリー<3632>は、5月10日、第3四半期(21年1~3月)の決算説明会をオンラインで開催した。同日発表した連結業績は、売上高が前四半期比(QonQ)で1.6%増の139億1000万円、営業利益が同207.1%増の17億2000万円と増収・大幅増益となった。最終利益も同69.7%増の50億8000万円と大きく伸びたが、これは主に投資事業組合の運用益を計上したため。
 


売上高の伸びについては、子会社ポケラボとブシロード<7803>と共同展開している新規タイトル『アサルトリリィ Last Bullet』が好調な立ち上がりで収益貢献したことに加えて、自社IPタイトル『アナザーエデン 時空を超える猫』が堅調に推移したことが主な要因だった。その他のタイトルは軟調に推移したという。
 


営業利益の伸びは、売上高の伸びと、費用削減が主な要因だった。広告宣伝の効率性向上に伴い、広告宣伝費を削減したほか、自社出資タイトル比率の増加によるロイヤリティ支払いの減少などで変動費が減少した。さらに、アプリ開発の人件費や外注費といった固定費も減少したとのこと。
 


新規タイトル『アサルトリリィ Last Bullet』は、セールスランキング16位に入るなど好調な立ち上がりを見せた。すでに同社の主力タイトルの一つに仲間入りした。今後もブシロード、TBS、シャフトと協業しながら、様々なメディアミックス展開を行っていく予定だ。
 


新作パイプラインについては、本数については開示していないが、今後も年間2~3タイトルをリリースする予定とした。発表済みだが、『Heaven Burns Red』と『シドニアの騎士 掌位ノ絆』『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』を2021年中にリリースする予定。それ以外にも複数タイトルの企画・開発を進めているという。
 
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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