【決算レポート】モバイルファクトリー、第1四半期は新型コロナの影響で位置ゲーム減収 今夏リリースに向けて「ユニマ」進捗



モバイルファクトリー<3912>は、4月23日、2021年12月期の第1四半期(1~3月)の決算を発表するとともに、決算説明資料を開示した。発表した連結決算は、売上高6億4700万円(前年同期比2.8%減)、営業利益1億7700万円(同8.1%減)、経常利益1億7700万円(同7.9%減)、最終利益1億3100万円(同1.7%減)と減収減益だった。新型コロナの影響で位置ゲームの売上が減少したことが主な要因だ。


・売上高:6億4700万円(前年同期比2.8%減)
・営業利益:1億7700万円(同8.1%減)
・経常利益:1億7700万円(同7.9%減)
・最終利益:1億3100万円(同1.7%減)
 


まず、売上から見ていくと、『ステーションメモリーズ︕(駅メモ!)』と『駅メモ! Our Rails(アワメモ!)』を中心とする位置ゲームが同1.7%減の5億2700万円だった。ただ、新型コロナの感染症の状況を見ながら、ゲーム内イベントを展開しつつ、オリジナルCDやトランプなどグッズ販売を行った、としている。『アワメモ!』については、新機能である駅トークンを今夏発売に向けて準備を進めたという。また『駅奪取』においては、コラボイベントの実施等、ゲームを継続して遊べるような施策を行った。

また、コンテンツサービスは、主に自社で運営している着信メロディなどの配信サービスだが、課金会員が緩やかに減少しているとした。売上高は、同7.9%減の1億2000万円と減収となった。
 


費用面では、売上原価を見ると、組織力向上のために採用費を前年同期比で2400万円増やした一方、売上に連動するシステム利用料が1200万円減った。全体としては売上原価は同3.1%増の3億2200万円と増えることとなった。
 


 
続いて販管費を見ると、新型コロナの影響による新規獲得コストの上昇を受けて広告宣伝費の調整を行い、前年同期に比べて1300万円減の4300万円とした。これにより、販売管理費は同8.1%減の1億4700万円となった。売上原価も合わせた費用は同200万円の減少となった。



なお、ブロックチェーンサービスについては、トークン生成・販売のプラットフォーム「ユニマ(Uniqys マーケットプレイス)」の事前登録を開始した。NFTラインナップも公開し、2021年夏にリリースする予定。
 


「ユニマ(Uniqys マーケットプレイス)」は、デジタルデータをブロックチェーン上で個人の資産として保有可能とする、トークン生成・販売のプラットフォームで、現在鋭意開発を進めている。

・駅トークン(2021年夏 独占販売予定)
位置情報連動型ゲーム「駅メモ! Our Rails」(アワメモ!)と連動する駅トークン(NFT)を購入して、駅のオーナーに。「アワメモ!」ユーザー限定での販売も検討中。

・でんこNFTトレーディングカード(2021年 独占販売予定)
位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!」「駅メモ! Our Rails」に登場する個性的なパートナー「でんこ」のNFTトレーディングカードが発売決定。

・杉田陽平氏 アート企画(2021年 独占販売予定)
画材の持つ可能性を最大限に活用した表現で、抽象画や具体画など、幅広く野心的な作品を作り出している画家杉田陽平氏が、ゴッホの「ひまわり」をモチーフにデジタルアートならではの作品を発表予定。

・山口周氏 書籍企画(2021年 独占販売予定)
「ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す」書籍企画。2020年12月に出版された書籍に関する企画をプレジデント社と実施に向け協議中。
 


このほか、貸付ファンドのオンラインマーケット「Funds(ファンズ)」とのコラボや、CHETを通じて漫画コンテンツの展開も進行しているという。
 
株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
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