gumi、21年4月通期の決算は経常利益が185%増の60.7億円 暗号資産評価益や売却益、持分法投資利益が押し上げ モバイルゲーム苦戦で営業減益

gumi<3903>は、この日(6月11日)、2021年4月通期の連結決算を発表し、売上高186億2800万円(前の期比6.0%減)、営業利益15億1400万円(同32.0%減)、経常利益60億7100万円(同185.7%増)、最終利益18億3500万円(同4.4%増)となった。

主力のモバイルオンラインゲームが減収・営業減益となったものの、営業外収益として暗号資産評価益11億2400万円、暗号資産売却益9億3000万円、持分法投資利益23億6800万円などを計上し、経常利益は大きく伸びた。

ただ、減損損失16億8800万円の計上や税負担の増加などで最終利益については4.4%の増加にとどまった。


・売上高:186億2800万円(同6.0%減)
・営業利益:15億1400万円(同32.0%減)
・経常利益:60億7100万円(同185.7%増)
・最終利益:18億3500万円(同4.4%増)
 


(モバイルオンラインゲーム事業)
売上高は184億8300万円(同6.3%減)、営業利益は16億2900万円(同41.5%減)となった。

売上高に関しては、「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」(スクウェア・エニックス配信)がグローバルで好調に推移したものの、一部主力タイトルの配信期間の長期化に伴う減収等により、同で減収となった。

営業利益に関しては、費用対効果を重視したプロモーション施策の実施に伴い広告宣伝費が減少したものの、売上の減少及び新規タイトルの開発進捗に伴う外注費の増加等により同で減益となった。


(XR事業)
営業損失は1億1900万円(前の期は4億0200万円の営業損失)となった。

将来、市場の急拡大が見込まれるXR市場において早期に優位なポジションを築くことが重要な課題であると考えている。同社グループは、市場の状況に合わせて投資を行っていく方針であり、市場の黎明期においては国内外で主にファンド出資を通じたXR関連企業の成長支援を実施し、また成長期においてはコンテンツの開発を主体的に取り組み、XR事業の収益化を目指している。

前期においては、Tokyo XR Startups等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のXR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供した。

また、同社グループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図ってきた。


(ブロックチェーン事業)
売上高は1億4400万円(同123.5%増)、営業利益は400万円(同1億5500万円の営業損失)となった。

ブロックチェーン事業に関しては、当該事業を取り巻く法令及び行政の対応等を踏まえつつ、国内外の有力企業への投資を通じ、早期の収益化を目指している。

前期においては、主にgumi Cryptosで行っているコンセンサスノードの運営売上が寄与した。また、引き続きgumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対し、様々な支援を提供した。


なお、2022年4月期の業績見通しは非開示。グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、グループの業績の見通しについては適 正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、としている。
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高160億0900万円、営業利益4億4700万円、経常損益1900万円の赤字、最終利益4億4500万円(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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