スクエニHD、第1四半期の決算は営業利益が29%減の173億円 主力のゲームが減収減益 アミューズメント黒字転換、出版も続伸

 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、この日(8月5日)、第1四半期(21年4~6月)の連結決算を発表し、売上高886億0400万円(前年同期比1.8%増)、営業利益173億1600万円(同29.5%減)、経常利益176億6100万円(同26.9%減)、最終利益126億5500万円(同11.9%減)と増収減益となった。アミューズメントが黒字転換し、出版事業も引き続き伸びたものの、主力のゲーム事業で減収減益となったことが響いた。

 

・売上高:886億0400万円(同1.8%増)
・営業利益:173億1600万円(同29.5%減)
・経常利益:176億6100万円(同26.9%減)
・最終利益:126億5500万円(同11.9%減)

 

セグメント別の状況は以下のとおり。

○デジタルエンタテインメント事業
売上高は698億7600万円(前年同期比6.0%減)となり、営業利益は171億4700万円(前年同期比34.2%減)となった。

HD(High-Definition:ハイディフィニション)ゲームにおいて、「Outriders」、「NieR Replicant ver.1.22474487139...」などの発売があったものの、前年に「FINAL FANTASYVII REMAKE」の発売があったことから、前年同期比で減収となった。

MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の月額課金会員数が増加したことにより、前年同期比で増収となった。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、前期の第2四半期以降に投入した「ドラゴンクエストタクト」、「オクトパストラベラー大陸の覇者」及び「NieR Re[in]carnation」の収益貢献があったことに加え、収益認識に関する会計基準の適用によって収益の表示方法を変更したことから、前年同期比で増収となった。

○アミューズメント事業
売上高は94億5200万円(前年同期比105.4%増)となり、営業利益は3億4400万円(前年同期は営業損失15億1200万円)となった。

前年において、政府の緊急事態宣言発出を受け、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、国内の店舗を臨時休業とした影響が大きかったことから、前年同期比で大幅な増収、黒字転換となった。

○出版事業
売上高は72億4600万円(前年同期比32.6%増)となり、営業利益は32億5000万円(前年同期比38.4%増)となった。電子書籍等のデジタル媒体での販売が大幅に増加した。また、紙媒体での販売も好調に推移し、前年同期比で増収増益となった。

○ライツ・プロパティ等事業
売上高は27億9700万円(前年同期比12.1%減)となり、営業利益は9億2400万円(前年同期比23.9%減)となった。前年に自社コンテンツの新規キャラクターグッズ等の投入があったことから、前年同期比で減収減益となった。

 

■2022年3月期の見通し

続く2022年3月通期は、売上高3400億円(前期比2.2%増)、営業利益400億円(同15.3%減)、経常利益400億円(同20.0%減)、最終利益240億円(同10.9%減)を見込む。

 

・売上高:3400億円(同2.2%増)
・営業利益:400億円(同15.3%減)
・経常利益:400億円(同20.0%減)
・最終利益:240億円(同10.9%減)

 

通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高26.1%、営業利益43.3%、経常利益44.2%、最終利益52.7%だった。

 

・売上高:26.1%
・営業利益:43.3%
・経常利益:44.2%
・最終利益:52.7%

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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