CRI・ミドルウェア、第3四半期(10~6月)決算は売上高44%増、 営業益21%増に 中国市場で「CRIWARE」の認知度が向上
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CRI・ミドルウェア<3698>は、8月5日、2021年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、中国市場で「CRIWARE」の認知度が向上し、大型タイトルへの採用が進むなど海外向けが好調だったことに加え、アールフォース・エンターテインメントの連結子会社化による寄与もあり、2ケタ超の増収・営業増益となった。
なお、最終利益が減益となっているのは前年同期にあった特別利益がなくなったことなどが影響している。
売上高21億1800万円(前年同期比44.4%増)
営業利益2億2900万円(同21.7%増)
経常利益2億7600万円(同41.2%増)
最終利益1億6000万円(同16.2%減)
セグメント別の状況は以下のとおり。
①ゲーム事業…売上高16億2000万円(前年同期比62.6%増)、セグメント利益2億4300万円(同31.3%増)
ミドルウェア「CRIWARE」のライセンス売上は、スマホF2P向けが好調に推移したことに加え、第1四半期での一括契約締結も全体を押し上げ、増加した。また、海外向けは、中国市場で「CRIWARE」の認知度が向上し、大型タイトルへの採用が進むとともに、ゲームサウンドや音声収録などコンテンツ制作の受注も好調に推移し、引き続き大きく伸張した。ウェブテクノロジは前年同期比微減、ツーファイブはグループ各社との営業連携により中国向け案件の受注が増加した。なお、アールフォース・エンターテインメントが前期の第4四半期より連結対象となっている。
②エンタープライズ事業…売上高4億9700万円(同5.9%増)、セグメント損益1400万円の赤字(前年同期300万円の黒字)
組込み分野は、ネットワーク組込みシステムの継続受注、複数の車載案件の受注があったものの、前年同期にあった一括ライセンス売上がなくなったことや新型コロナウイルス感染症の影響でカラオケ関連の新規受注が延伸したことなどにより、減少した。新規分野は、公的機関からの動画向けソリューションの受注が伸長したことに加え、デジタル展示会プラットフォーム「CRI DXExpo」の売上が第1四半期に初計上され、増加した。
■通期予想は変更なし
2021年9月期通期の業績予想は、従来のレンジ予想から変更なく、以下のとおり。
売上高29億円~32億円(前期比23.4%増~36.2%増)
営業利益5億円~5億8000万円(同9.4%増~26.9%増)
経常利益5億円~5億8000万円(同9.2%増~26.7%増)
最終利益3億4600万円~4億200万円(同7.2%減~7.7%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社CRI・ミドルウェア
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3698