パピレス<3641>の第1四半期(21年4～6月)の決算は、売上高55億2400万円(前年同期比12.3%減)、営業利益2億1600万円(同66.9%減)、経常利益2億1900万円(同66.1%減)、最終利益1億3000万円(同70.4%減)と減収・大幅減益となった。「収益認識に関する会計基準」を適用したが、前年同期の数字も訴求処理を行ったうえで比較しているという。
・売上高:55億2400万円(同12.3%減)
・営業利益:2億1600万円(同66.9%減)
・経常利益:2億1900万円(同66.1%減)
・最終利益:1億3000万円(同70.4%減)
「Renta！」のプロモーションを引き続き行うとともに、配信日からの期間に応じてレンタル価格が変わる新サービスを導入した。また、AIによる自動彩色や、海外での売上拡大を目指した展開も実施したという。売上低下に伴い売上総利益が減少した一方、販管費の減少が5000万円にとどまったため、利益が大きく減ったようだ。
同社によると、電子書籍の市場環境は、前の期の後半から、海賊版サイトのアクセスが急増しており、また、市場参入企業も多く、厳しい競争が続いている。コンテンツ需要の増加による、出版社等のコンテンツホルダーからの仕入コストの上昇や、集客を強化するための、広告宣伝や販促コストも拡大傾向となっているという。
