Retty、第3四半期決算は営業損失1億1000万円と赤字転落…新型コロナで店舗、利用者とも減少

Rettyの第3四半期累計(20年10月~21年6月)の決算は、売上高14億6000万円(前年同期比14.7%減)、営業損失1億1000万円(前年同期は2200万円の利益)、経常損失1億8200万円(同2000万円の利益)、最終損失1億8300万円(同4600万円の損失)と減収・赤字転落となった。

・売上高:14億6000万円(同14.7%減)
・営業損失:1億1000万円(同2200万円の利益)
・経常損失:1億8200万円(同2000万円の利益)
・最終損失:1億8300万円(同4600万円の損失)

FRM(Fan Relationship Managementの略称)については、複数回に渡って発令した緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の発令により、第2四半期及び第3四半期において、新規参画店舗数へ一定程度の影響が生じた。一方で、第1四半期において新規参画店舗数が比較的順調であったこともあり、結果として、第3四半期累計である2020年10月から2021年6月においては月平均新規参画店舗数が約430件となった。

しかしながら、居酒屋チェーンなどを代表とする大手法人向けトライアル契約においては、店舗閉店等によるイレギュラー解約の発生によって前事業年度末から第3四半期末において約1,121件が減少し、第3四半期末における参画店舗数は8,639件となった。また、2回目及び3回目の緊急事態宣言期間中に休業を余儀なくされた一部の飲食店に対して月額利用料の免除を合計3800万円行った。

広告コンテンツについては、2020年4月に発令した第1回目の緊急事態宣言以降、広告単価の下落による影響が引き続き生じている。また、ユーザー数についても緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の影響により一時的に減少傾向となっている。

一方、費用面では、前事業年度において実施したサーバー費用を始めとした各種コストの抑制施策を、引き続き実施し、経営効率の最適化を進めた。その結果、売上高は14億6000万円(前年同期比14.7%減)、売上原価は4億9600万円(前年同期比20.1%減)、販売費及び一般管理費は10億7300万円(前年同期比0.6%増)となった。

また、2020年10月に東証マザーズへ上場したことに伴う新規株式発行に係る株式交付費、2021年4月2日に適時開示したジンユウへの貸付金に対する貸倒引当金繰入額の計上、及び支払利息により営業外費用億7300万円(前年同期比3,419.1%増)を計上している。

続く2021年9月通期は、売上高19億5000万円~19億9900万円、営業損失3億0300万円の利益~2億5400万円の損失、経常利益3億7600万円の損失~3億2700万円の損失、最終利益3億7900万円の損失~3億3000万円の損失を見込む。

・売上高:19億5000万円~19億9900万円
・営業損失:3億0300万円の利益~2億5400万円の損失
・経常利益:3億7600万円の損失~3億2700万円の損失
・最終利益:3億7900万円の損失~3億3000万円の損失