コロプラ<3668>の2021年9月期の第3四半期(21年4月~6月)の連結決算は、売上高80億9400万円(前四半期比[QonQ]24.3%減)、営業利益11億1900万円(同59.4%減)、経常利益13億1100万円(同65.3%減)、最終損失14億5700万円(前年同期は27億6100万円の利益)と減収・減益、最終赤字転落となった。
・売上高:80億9400万円(同24.3%減)
・営業利益:11億1900万円(同59.4%減)
・経常利益:13億1100万円(同65.3%減)
・最終損失:14億5700万円(同27億6100万円の利益)
第2四半期では『白猫プロジェクト』が年末施策と人気作品『呪術廻戦』コラボで好調だったほか、周年イベントを開催した『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』、『アリス・ギア・アイギス』なども売上を伸ばした。『ドラゴンクエストⅦ』イベントを実施していた『ドラゴンクエストウォーク』も伸びた。
今回発表した第3四半期は、好調だった前四半期の反動減もあって「落ち着いた」ようだ。『魔法使いと黒猫のウィズ』のFY2013や、『白猫プロジェクト』のFY2014、『アリス・ギア・アイギス』のFY2018の低下が目立った。『ドラゴンクエストウォーク』のFY2019については1ケタの減収にとどまった。
・FY2013: 7億6000万円(同29.8%減)
・FY2014: 14億4800万円(同47.6%減)
・FY2018: 6億9300万円(同38.2%減)
・FY2019: 25億7400万円(同7.0%減)
なお、最終損益については、14億5700万円の赤字となった。任天堂との『白猫プロジェクト』を巡る特許訴訟の和解金として33億円を支払うため、特別損失を計上するためだ。
■第4四半期の業績見通し
第4四半期(7~9月)の業績見通しは非開示だが、QonQで増収増益が見込まれる。『白猫プロジェクト』が7月14日に7周年、『白猫テニス』が7月31日に5周年、『ドラゴンクエストウォーク』が9月12日に2周年を迎える。7月から正式サービスを開始した『ユージェネ』は、コアユーザーの熱量は高いものの、裾野を広げることが課題だという。
このほか、子会社MAGES.がコンシューマゲーム『シンスメモリーズ 星天の下で』や『宮本算数教室 賢くなるパズル 大全』『B-PROJECT 流星*ファンタジア』の3タイトルを9月中に発売する予定だ。同社が開発を担当した『ファミコン探偵倶楽部』シリーズは全世界でリリースされ、売れ行きも好調に推移しているという。
新作パイプラインについては以下のとおり。自社IP・自社IP派生タイトルが5本、他社IPが3本の合計8本となっている。自社IPの一つは、すでに発表になったが、『白猫GOLF』となる。『白猫』シリーズ最新作で、ゴルフ体験が楽しめるスポーツゲーム。世界中のプレイヤーとオンラインで対戦できるそうだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668