【決算レポート】東映アニメ、第1四半期は過去3番目の売上・営業益に…DBシリーズやスラムダンクの海外ゲーム化権、人気シリーズの商品化権が好調
東映アニメーション<4816>の第1四半期(2021年4月~6月)の連結決算は、売上高131億8700万円(前年同期比4.0%増)、営業利益42億4500万円(同6.4%増)、経常利益42億2700万円(同1.5%増)、最終利益30億4800万円(同4.5%減)だった。第1四半期としては過去3番めの規模の売上高、営業利益、経常利益になる。
・売上高:131億8700万円(同4.0%増)
・営業利益:42億4500万円(同6.4%増)
・経常利益:42億2700万円(同1.5%増)
・最終利益:30億4800万円(同4.5%減)
同社では、海外向け版権事業において、商品化権とゲーム化権販売がともに好調に推移した、としている。前年同期のサウジアラビア向け劇場作品売上等の反動減をカバーし、業績を牽引したという。
■映像製作・販売事業
・売上高:43億1400万円(同16.0%減)
・営業利益:9億4800万円(同37.1%減)
減収・大幅減益だった。「劇場アニメは、前年同期に「美少女戦士セーラームーンEternal」等複数作品の製作収入やサウジアラビア向け劇場作品の納品、北米で好調に稼働した「ドラゴンボール超 ブロリー」の絵劇場上映権の販売、「ONE PIECE STAMPEDE」のブルーレイ・DVDなどの反動減があった。その一方、「テレビアニメ」については、放映本数が増えたことにより、大幅な増収となった。
■版権事業
・売上高:84億9100万円(同21.3%増)
・営業利益:42億6400万円(同25.7%増)
増収増益だった。 「海外版権」が好調だった。「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売や「スラムダンク」のアプリゲームに加え、「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売が好調に稼働した。その一方、国内版権は、「ワンピース」等のタイアップ・販促向け許諾が好調に稼働したものの、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が前年同期の勢いには至らず減収となった。
■商品販売事業
・売上高:3億3100万円(同19.7%減)
・営業損失:8700万円(前年同期は7500万円の損失)
減収・赤字幅拡大となった。新型コロナウイルスの影響から正常化しつつあるものの、前年同期稼働した「東映まんがまつり(おしりたんてい)」や「美少女戦士セーラームーンEternal」の劇場公開に向けたタイアップ・キャンペーン向けノベルティグッズなどの販売の反動減があった。
■その他事業
・売上高:6400万円(同55.2%減)
・営業損失:3400万円(同8800万円の損失)
大幅減収・赤字幅縮小となった。前年同期稼働した「おしりたんてい」や「ワンピース」のイベント・催事の反動減があった。
■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績は、売上高510億円(前期比1.2%減)、営業利益110億円(同29.0%減)、経常利益113億円(同29.6%減)、最終利益76億円(同31.3%減)を見込む。
・売上高:510億円(同1.2%減)
・営業利益:110億円(同29.0%減)
・経常利益:113億円(同29.6%減)
・最終利益:76億円(同31.3%減)
計画に対する進捗率は、売上高25.9%、営業利益38.6%、経常利益37.4%、最終利益40.1%と高い水準となっている。
・売上高:25.9%
・営業利益:38.6%
・経常利益:37.4%
・最終利益:40.1%
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816