エイシスは、インターネットにおけるコンテンツの違法アップロードへの対策の活動として、2021年6月末まで違法アップロードサイトに対して累計で281万8341件の削除要請を行ったと発表した。GoogleへのDMCA申請についても累計で408万1523件、ユーザーからの情報提供も累計3966件になったとのこと(注)。
コンテンツの違法アップロード問題は、近年話題に上ることも増えてきたが、決して一部のみに関わる話ではなく、コンテンツに接するすべての人に影響を及ぼす社会問題となっている。
エイシスでは、2014年7月より、自社のサービスに関わるコンテンツの違法アップロードについてクリエイター及びユーザーからの申請をもとにした無料の削除要請代行サービスを行うとともに、独自の「違法アップロード監視システム」の運用を通して24時間のインターネット上の巡回と削除要請を行ってきた。
該当時期には、違法アップロード問題が注目を集めるきっかけの一つとなった海賊版サイト「漫画村」の元運営者に対して有罪判決が言い渡したほか、映画を無断で編集し公開する「ファスト映画」問題が大きく取り沙汰されたことから、違法アップロードに対する問題意識、関心がより高まったと推察しているという。
なお、エイシスでは、ユーザー専用の違法アップロードの報告フォームで情報を受け付けている。
※入力・送信には エイシスのWEBサービス用アカウント(取得無料)が必要。
※クリエイターは、DLsite サークル管理ページの専用メニューから連絡できる。
なお、各申請、要請を行う際には情報の開示を伴うが、代行者として同社の名義で行うため、クリエイターの個人情報がGoogleや違法アップロードサイトに伝わることはないという。
特に個人のクリエイターが違法アップロードのトラブルに巻き込まれた場合、手続きに戸惑われたり、対応の煩雑さから、そのまま泣き寝入りをするケースが多くある。同社が対応を代行することで、1人1人にかかる負担を軽減しながら継続的な対策・対応を行っていく、としている。
(注)エイシスより、違法アップロードの件数と、DMCA申請件数を取り違えていたとの連絡があり、それに基づいて訂正しました。
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイシス
- 設立
- 1994年11月
- 代表者
- 代表取締役 藤井 純
- 決算期
- 3月