日本BS放送(BS11)<9414>は、この日(10月7日)、2021年8月期の連結決算を発表し、売上高120億0400万円(前の期比5.4%増)、営業利益26億6900万円(同21.9%増)、経常利益27億4100万円(同24.9%増)、最終利益18億6600万円(同25.2%増)と増収増益を達成した。オリジナル色の強化、良質コンテンツの拡充に努め、自社制作の特別番組やアジアドラマ、ヨーロッパミステリー、アニメ等の番組が好評で、企業広告収入が堅調に推移した、としている。
・売上高:120億0400万円(同5.4%増)
・営業利益:26億6900万円(同21.9%増)
・経常利益:27億4100万円(同24.9%増)
・最終利益:18億6600万円(同25.2%増)
[レギュラー番組]
報道番組では、国内外の政治・経済・スポーツ・健康・医療・文化などをテーマに、毎回さまざまなゲストを迎え送付している『報道ライブ インサイドOUT』に加え、最新ニュースをいち早くお伝える『速報ニュース インサイドOUT』を2021年2月に放送開始。中小企業やベンチャー企業に焦点を当てた『NEXT company』では、「SDGs」「M&A」「DX」など次世代の企業に必要な情報を発信している。
スポーツ番組では、各界の著名人をゲストに迎え送付するゴルフテクニック満載の本格派ゴルフ番組『諸見里しのぶ 実践 ゴルフテク!』を2021年5月より放送開始。また、レギュラーシーズンの試合の模様をお届けしている日本女子ソフトボールの2021年リーグ後半戦開幕特別番組として『全力応援!女子ソフトボール2021激闘リーグ戦の展望』を2021年8月に放送。ほかにも、レギュラー番組の『BSイレブン競馬中継』に加え、地方競馬の重賞レースを生中継でお届けした『2021帝王賞生中継』『2021ジャパンダートダービー生中継』を放送、プロバスケットボールBリーグの情報番組『マイナビ Be a booster!』は放送開始5年目を迎えた。
紀行番組『太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選』では、コロナ禍に負けず暖簾を守る名店を紹介。この番組は、ローカル局やCS局への番組販売も実施し、好評を得ている。そのほか、豪華ゲストを迎え、コンサート形式で昭和の名曲をお届けする『八代亜紀いい歌いい話』、無料BS放送唯一のバイク専門番組『大人のバイク時間 MOTORISE』、京都放送との共同制作番組『京都浪漫 悠久の物語』等、内容をより一層充実させて放送している。
また、更なる視聴者獲得のため、世界最大級のドキュメンタリーチャンネルである「ディスカバリーチャンネル」が誇る豊富で良質な作品群の中から、特に評価と人気の高い作品を厳選し『ディスカバリー傑作選』として放送しているほか、ドラマジャンルの拡充にも努めており、ヨーロッパミステリー『FLIGHT HS13』、中国ドラマ『オリジナル・シン-原生之罪-』、『大唐女法医~Love&Truth~』、韓国ドラマ『A-TEEN』、台湾ドラマ『私の隣に元カレ』等は日本初放送をした。
[特別番組]
日本の魅力を再発見する「祝日」シリーズとして、『昭和の日スペシャル 驚き!昭和の庶民遺産』、『みどりの日スペシャル 未来を変えるSDGsの扉』、『海の日スペシャル 長野博のニッポンが誇る海の匠たち』、『山の日スペシャル よゐこ濱口山のぼり隊』を放送した。また、『さかなクンの東京湾、全部釣っちゃうギョ!』では気候変動や海洋汚染から海を守るSDGsの取り組みを紹介、同社では同様に報道番組をはじめとした幅広い番組でサスティナビリティの実現に向けた情報発信を行っている。
BS放送視聴者に人気の高い歴史や紀行をテーマとした特別番組では、歴史好きの噺家春風亭昇太さんのこだわり満載の『春風亭昇太のこだわり歴史噺』、戦国から近代まで、歴史上の人物の偉業や人柄を一枚の履歴書としてまとめる新感覚番組『偉人・素顔の履歴書』、全国各地40のローカル線で楽しめる「鉄印帳」集めを体験する『私たち鉄印帳はじめます。』、脳を鍛える知的紀行バラエティ『そうだ脳トレの旅に出掛けよう』、最高の癒しを求めて日本一の大河・長野県千曲川をカヤックで歩く『川を歩く ふるさと カヤックの旅』、各地の道の駅から季節の絶景・当地グルメ・歴史・文化を紹介する『道の駅で逢いたい』を放送した。
また、東日本大震災から10年の節目にあたり、報道特別取材番組『報道ライブ インサイドOUT 特別取材 震災から10年福島のいま、そして未来』、被災地応援番組『おいしい缶詰ツーリズム~食べて飲んで東北にエールを!~』を放送。そのほか、『お掃除バラエティ 飯尾家のピカピカ生活』、『GS I LOVE YOU~あの時君はすごかった!!~』、『追悼...なかにし礼 ラスト・メッセージ』、『柳家喬太郎の笑って免疫力UP!寄席』等、幅広い視聴者層に向けて放送している。
そして、毎年恒例の京都放送との共同制作番組『京都紅葉生中継2020~古都に息づく「赤」の世界~』、『京都夜桜生中継2021~日本映画発祥の地に咲く桜物語~』、『生中継!京都五山送り火2021』を放送。全国各地のローカル局10社と共同制作したミニ番組『桜前線2021全国キャスターリレー!~神社仏閣に咲く桜~』、東京メトロポリタンテレビジョン、京都放送と3社共同制作の『京都画報』、岐阜放送との共同制作番組『流れ星の冬の飛騨高山まんきつ旅』、『おいでよ和歌山 遊び!働く!ワーケーション!』等、ローカル局とのコラボレーション施策も積極的に行った。
また、放送周辺事業の拡大を目的に開始し、3年目を迎えた『BS11CUP全日本eスポーツ学生選手権大会』については、インターネットによるオンライン予選を実施。決勝大会は、生放送及び同社運営サイト「BS11オンデマンド」で無料見逃し配信をした。
上記の他、「BS11オンデマンド」では、『報道ライブ インサイドOUT』、『大人のバイク時間 MOTORISE』をはじめとしたレギュラー番組に加え、『私たち鉄印帳はじめます。』、『偉人・素顔の履歴書』、『柳家喬太郎の笑って免疫力UP!寄席』等の特別番組も放送後に無料配信を行い、視聴者ニーズの充足に努めている。
[アニメ関連事業]
「ANIME+」枠では、製作委員会出資作品の『SSSS.DYNAZENON』、『転生したらスライムだった件』、『チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~』、『ひぐらしのなく頃に 業』、『ひぐらしのなく頃に 卒』、『死神坊ちゃんと黒メイド』等を含め、毎クール約40タイトルのアニメ番組を放送。年末年始には、大人気アニメの劇場版、TVアニメ、アニメ関連特別番組を一挙放送した。同社のオリジナルアニメ関連番組の『アニゲー☆イレブン!』は、今年10月に放送開始7年目を迎え、森口博子さんが司会を務めるアニメソング番組『Anison Days』と共に、幅広い世代の視聴者から好評を得ている。
他にも、世界最大規模のアニメソングライブイベント「Animelo Summer Live2021-COLORS-」をドワンゴ、文化放送と共同主催し、同社でのテレビ独占放送が決定している。7回目の出展となるアニメイベント「AnimeJapan2021」では、コロナ禍によりオンライン開催となる中、初の試みとしてBS11公式YouTubeチャンネルで、新作アニメの人気声優陣によるトークショーなどを生ライブ配信した。アイドルバラエティ番組『虹のコンキスタドールが本気出しました!?~Next Stage~』は、各動画配信サービスで見逃し配信を行っており、視聴者との接触チャネルの拡大に努めている。
また、今の時代を生きる子供たちに素敵な絵本との出会いを贈る『今日のえほん』は、グループ会社である理論社、国土社の児童書を映像化し、俳優の室井滋さんによる読み聞かせ番組として放送している。「アニメプラス」枠、「キッズアニメ∞(むげんだい)」枠と共に、子供から大人まで幅広い視聴者に好評を得ている。
■2022年8月期の業績
続く2022年8月期の業績は、売上高122億円(前期比1.6%増)、営業利益18億1000万円(同32.2%減)、経常利益18億1000万円(同34.0%減)、最終利益12億5000万円(同33.0%減)を見込む。
・売上高:122億円(同1.6%増)
・営業利益:18億1000万円(同32.2%減)
・経常利益:18億1000万円(同34.0%減)
・最終利益:12億5000万円(同33.0%減)