コーエーテクモHD、第2四半期(4~9月)決算は売上高60.8%増、営業益94.4%増に 売上高、利益ともに過去最高 リピート販売堅調や『三國志 覇道』の好調などで
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コーエーテクモホールディングス<3632>は、10月24日、2021年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、第1四半期に発売した新作と、前年度までに発売したタイトルのリピート販売が堅調に推移したほか、スマートフォンゲームで自社開発タイトルの運営収入が伸長し、IP許諾タイトルによるロイヤリティ収入も高水準を維持したことで大幅な増収増益を達成した。
なお、売上高、各利益項目ともに第2四半期連結累計期間として、最高の業績を達成している。
売上高372億2000万円(前年同期比60.8%増)
営業利益164億2300万円(同94.4%増)
経常利益250億6400万円(同63.9%増)
最終利益181億4200万円(同53.2%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①エンタテインメント事業…売上高352億4500万円、セグメント利益161億1500万円
「シブサワ・コウ」ブランドは、自社開発のスマートフォンゲーム『三國志 覇道』が、9月に国内でサービス開始1周年を迎え、好調に推移した。7月に台湾、香港、マカオ地域で新たにサービスを開始している。国内およびアジア各地域で配信中のIP許諾タイトル『三国志・戦略版』(国内では『三國志 真戦』)は、引き続き収益に貢献した。「ω-Force」ブランドは、7月に『戦国無双5』を欧米向けに発売したほか、Steam版の配信
を開始し、全世界累計出荷本数は41万本となった。同社がIPを許諾したスマートフォンゲーム『真・三國無双 覇』が8月に中国で配信開始された。「Team NINJA」ブランドは、「仁王」シリーズの累計販売本数が600万本を突破した。9月にはPC向けデジタル配信プラットフォームEpic Games Storeにおいても販売を開始した。
「ガスト」ブランドは、「ライザのアトリエ」シリーズを中心にリピート販売が堅調に推移した。
「ルビーパーティー」ブランドは、アニプレックスと共同で開発したスマートフォンゲーム『金色のコルダ スターライトオーケストラ』において、ゲーム内イベントを実施し盛り上
がりを見せた。イベント事業では、「アンジェリーク ルミナライズ 1st Floating Stage」な
どのイベントを開催した。「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力した。
②アミューズメント事業…売上高14億4900万円、セグメント利益1億9100万円
アミューズメント施設は、緊急事態宣言期間中に一部店舗が時短営業となったが、プライズゲームを中心に堅調に推移した。スロット・パチンコでは「パチスロ零」など2タイトルが稼働開始した。③不動産事業…売上高5億1100万円、セグメント利益7100万円
ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaは、感染症対策を徹底した上でライブイベントや配信ライブを開催している。その他の賃貸用不動産は高い稼働率を維持した。④その他事業…売上高1億8400万円、セグメント利益4500万円
■通期予想は据え置き
なお、通期の連結業績予想については、第3四半期以降の大型パッケージゲームの販売動向や、IP許諾によるロイヤリティ収入、世界経済の動向による営業外収益の不確実性にかんがみ、従来予想を据え置いている。売上高650億万円(前期比7.7%増)
営業利益245億円(同0.4%増)
経常利益365億円(同7.1%減)
最終利益265億円(同10.3%減)
会社情報
- 会社名
- コーエーテクモホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3635