ドリコム<3793>は、この日(10月28日)。2022年3月期の9月中間期の連結決算を発表し、売上高51億8400万円(前年同期比16.2%減)、営業利益9億6700万円(同8.1%減)、経常利益9億4100万円(同8.8%減)、最終利益6億1200万円(同25.9%減)と減収減益だった。
・売上高:51億8400万円(同16.2%減)
・営業利益:9億6700万円(同8.1%減)
・経常利益:9億4100万円(同8.8%減)
・最終利益:6億1200万円(同25.9%減)
リリース7周年目のIPゲームアプリが9月に実施したイベントを追い風に好調に推移した。また、運用中タイトルの多くは第1四半期に引き続き安定的に利益を計上しており、主力のゲーム事業の収益性の向上が継続し、事業の安定性も増している。
売上高は巣ごもり需要の追い風が弱まったこと、複数の運用中タイトルのクローズおよび広告事業からの撤退に伴い、前年同期比で減少したものの、費用については一層のコスト効率化を意識した運用体制を敷いたこと、および開発の進捗により資産計上額が増加したことから、前年同期比で減少した。しかしながら、減収が費用減を上回ったことから、営業損益、経常損益および最終損益のいずれも前年同期比で減少した。
セグメントごとの状況は次のとおり。
■ゲーム事業
セグメント売上高は51億1900万円(同16.4%減)、セグメント利益は11億1000万円(同10.1%減)となった。
他社IPゲームについては、同社の主力タイトルの1本であるIPゲームアプリで9月に実施したイベントが好調な推移となり、5月の周年イベントに迫る水準での収益貢献となった。その他のタイトルも、多くのタイトルが堅調な推移を維持したものの、前期にみられた巣ごもり需要の弱化、複数タイトルのクローズに伴う運用タイトル数の減少やリリースからの経年の影響もあり、売上高は前年同期比で減少した。
利益については、引き続き運用費用の効率化に取り組んだほか、新規タイトルの開発が進展したことから資産計上額の増加し、前年同期比で費用は減少した。しかしながら、減収影響を補うに至らず、前年同期比で減益となった。
引き続き主力事業である当セグメントの売上高、営業利益の増伸に努めていく。
■メディア事業
セグメント売上高は6500万円(同5.8%増)、セグメント損失は1億4300万円(前年同期はセグメント損失1億8300万円)となった。
売上高については『Rooot』のサービス拡大の結果、前年同期比で増加した。しかしながら多くのサービスが事業開発段階にあり費用先行が続いていることから、利益については前期同様引き続き損失を計上している。
今後については、主力のゲーム事業の一層の採算性向上に取り組むほか、下半期に予定している複数の新規タイトルのヒットに向けサービスの作りこみやマーケティングに注力するほか、新規事業開発においてもゲーム以外のエンターテインメント領域での事業開発に注力し、同社グループの中長期の目標であるIPを軸とした総合エンターテインメント企業への成長を目指していく。
■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の見通しは非開示。第3四半期までの累計業績を公開しており、売上高80億円(同12.6%減)、営業利益13億円(同22.8%減)、経常利益13億円(同21.4%減)、最終利益9億円(同30.7%減)を見込む。
・売上高:80億円(同12.6%減)
・営業利益:13億円(同22.8%減)
・経常利益:13億円(同21.4%減)
・最終利益:9億円(同30.7%減)
計画に対する進捗率は、売上高64.8%、営業利益74.4%、経常利益72.4%、最終利益68.0%となっている。
・売上高:64.8%
・営業利益:74.4%
・経常利益:72.4%
・最終利益:68.0%
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793