コロプラ<3668>は、11月5日に2021年9月期の連結決算を発表した。今回はその決算から第4四半期期間(7~9月)の状況を見てみたい。
同社の第4四半期期間は、以下のとおり。
売上高97億500万円(前四半期比19.9%増、前年同期比22.2%減)
営業利益10億6500万円(同4.8%減、同64.1%減)
経常利益10億800万円(同23.1%減、同61.1%減)
最終利益4億9400万円(前四半期14億5700万円の赤字、同63.9%減)
売上高は前四半期比では増収となったが、前年同期比では2ケタ超の減収となった。主力タイトルの『白猫プロジェクト』(以下『白猫』)と『ドラゴンクエストウォーク』(以下『DQウォーク』)の周年効果はあったものの、前年同期に及ばず、既存タイトルのダウントレンドという形がストレートに出ていると言えそうだ。
一方、利益は前四半期比、前年同期比ともに減益となっているが、これは広告宣伝費が10億2800万円と前四半期比で182.4%増、前年同期比で51.0%増と膨らんでいることが大きな要因だろう。新作『ユージェネ』や『白猫』の7周年、『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』のフィナーレのプロモーションで費用が膨らんだという。
リリース時期別の売上推移を見ると7周年の『白猫』を含むFY14もの、受託案件を含む「その他」が増加しているが、2周年の『DQウォーク』のFY19ものは堅調な推移にとどまった。また、『ユージェネ』のFY21ものはまだ売上規模が小さく、この第4四半期で実施したプロモーションの効果が出てくるのか、今後の動向が問われるところだろう。
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668