モブキャストHD、通期業績予想を下方修正…営業益は一転2.7億円の赤字に　新作『幽☆遊☆白書 』が低調　コロナ禍でキッチン雑貨事業の休業も

モブキャストホールディングス<3664>は、11月11日、2021年12月期通期の連結業績予想の修正を発表、『幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂(スピリッツ)』の売上が当初の予想を大幅に下回ったことなどにより、売上高予想を下方修正し、営業損益も当初の黒字予想から赤字予想に修正した。

売上高55億円→46億5000万円（増減率15.5％減）
営業損益2000万円の黒字→2億7000万円の赤字（前期6億1800万円の赤字）

モバイルゲーム事業は、第2四半期に配信を開始した『幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂』の売上が当初の予想を大幅に下回り、第3四半期において売上が回復しなかったこと、さらに第4四半期での売上回復が難しいことから売上が下回る見込みとなった。一方で、『幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂』の減収をカバーすべく、そのほかのタイトル売上での増収、また新規事業の立ち上げを進めている。

キッチン雑貨事業は、主要な売上である全国の百貨店などに出店している小売店舗について、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により度重なる緊急事態宣言・まん延防止等重点措置がされるなか、出店している百貨店の要請により臨時休業・営業時間の短縮を受け容れたことによる来客数の減少に伴い、売上が下回る見込みとなった。ただし、当該売上の回復基調の停滞は、あくまでも営業短縮などの影響によるものであり、前年同期比10.2％増と増加傾向にあるという。