C&R社、第3四半期(9~11月)決算は売上高13.5%増、営業益57.7%増で過去最高の業績に 動画配信サービスはゲーム分野の強化に注力
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クリーク&リバー社<4763>は、1月6日、2022年2月期の第3四半期累計(9~11月)の連結決算を発表、グループの中核を担うクリエイティブ分野(日本)や医療分野におけるエージェンシー事業、クリエイティブ分野(日本)におけるプロデュース事業や電子書籍、YouTubeなどのライツマネジメント事業が好調に推移し、過去最高の業績を達成した。
売上高312億7600万円(前年同期比13.5%増)
営業利益30億1100万円(同57.7%増)
経常利益30億1700万円(同55.7%増)
最終利益19億7800万円(同56.6%増)ゲーム分野では、同社と子会社クレイテックワークスにおいて、開発スタジオでの制作受託や、IP(知的財産)を活用した自社開発を推進した。また、開発スタジオと連動した業界未経験者の育成機関「クリエイティブ・アカデミー」や、外国籍人材の積極的な登用を通じて、人手不足と言われるゲーム業界のニーズに着実に対応した。
XR(VR/AR/MR)への取り組みに関しては、独自開発したオリジナルの実写VR教材を短時間で企業が制作できる「ファストVR」の販売が進んでいるほか、子会社VR Japanとの連携による「低遅延VRリアルタイム配信システム」を基盤とした「低遅延VR遠隔同時講義システム」の開発や、企業と共同で災害体感教育ツールを開発するなど、企業の教育研修やビジネス領域においてハードからコンテンツまで一貫したソリューションの開発・販売実績を積み重ねた。
動画配信サービスへの取り組みは、YouTubeを中心に活躍する動画クリエイターをサポートするMCN「The Online Creators(OC)」において、新規プロジェクト「Online Creator GAMES」の開始や大手ゲーム会社とゲームソフト・著作物の利用に関する包括的許諾契約を締結するなど、ゲーム分野の強化をはかっているほか、企業やTV番組のYouTubeチャンネルの運用受託が増加している。ネットワークするYouTubeクリエイターによる総チャンネル数は280(2021年11月末)に増加した。
■通期は中計の利益目標を前倒しで達成の見込み
なお、2022年2月期通期の連結業績予想については、9月30日に予想の上方修正を発表しており、4月8日に発表した中期経営計画の2023年2月期の目標利益を一年前倒しでの達成する見込み。売上高413億万円(前期比10.7%増)
営業利益32億円(同30.7%増)
経常利益32億円(同28.7%増)
最終利益19億5000万円(同18.4%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社クリーク・アンド・リバー社
- 設立
- 1990年3月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 井川 幸広/代表取締役社長COO 黒崎 淳
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 売上高497億9900万円、営業利益41億300万円、経常利益41億3700万円、最終利益26億5800万円(2024年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4763