【決算レポート】エディア、第3四半期は営業益15%増の3700万円と4四半期連続の黒字 オンラインくじやラノベ・コミックス貢献 業績復調を鮮明に

木村英彦 編集長
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エディア<3935>の2022年2月期の第3四半期(9~11月)の連結決算は、売上高が前四半期比(QonQ)で16.8%増の6億0200万円、営業利益が同15.6%増の3700万円と増収増益となった。一時は業績悪化で苦しんでいた同社だが、4四半期連続の営業黒字を達成するなど業績復調を鮮明にした。

 

売上高を見ていくと、BtoB事業が微増にとどまったものの、オンラインくじサービスやレトロゲームの復刻版の発売、ライセンスアウト案件の増加などIP事業が伸びたほか、一二三書房の展開するライトノベルやコミックも好調に推移した、としている。

 利益面では、利益率の高いライセンスアウト収益が貢献した。出版作品の海外翻訳や、他社利用案件が増えたことがライセンスアウト収益の増加につながったという。またオンラインくじの売上増も増益に寄与したとのこと。

トピックスとしては、オンラインくじサービス『くじコレ』『まるくじ』は人気IPとのコラボによりグッズ販売が大幅に増えたという。

出版事業では、人気ライトノベルシリーズ人気作の続巻、新シリーズ発売によりライトノベル売上高は堅調に推移した。電子書籍を中心に伸びており、それに比例して海外翻訳も増えているという。9月~11月だけで10作品を刊行した。

このほか、『夢幻戦士 ヴァリス』のNintendo Switch版を12月9日発売した。パッケージ・ダウンロードともに販売好調で、第4四半期業績に貢献する。海外パッケージ版の発売も決定した。こちらは今期中に計上されるかどうかは不透明だ。

2022年2月通期の業績は、売上高24億8000万円(前年同期比0.4%増)、営業利益1億2000万円(前年同期は2300万円の損失)、経常利益1億1000万円(同3400万円の損失)、最終利益9000万円(同8000万円の損失)と黒字転換を見込む。

第3四半期累計実績の計画に対する進捗率は、売上高72.9%、営業利益78.3%、経常利益79.1%、最終利益77.8%となっている。

・売上高:72.9%
・営業利益:78.3%
・経常利益:79.1%
・最終利益:77.8%

株式会社エディア
http://www.edia.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エディア
設立
1999年4月
代表者
代表取締役社長 賀島 義成
決算期
2月
直近業績
売上高24億9400万円、営業利益1億2300万円、経常利益1億1300万円、最終利益1億800万円(2022年2月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3935
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