ゲーム開発大手のトーセ<4728>は、この日(1月12日)、第1四半期(21年8~11月)の連結決算を発表し、売上高13億7000万円(前年同期比77.0%増)、営業利益1億2000万円(前年同期は1億1100万円の損失)、経常利益1億3000万円(同1億0900万円の損失)、最終利益7900万円(同8500万円の損失)と大幅増収・黒字転換を達成した。
・売上高:13億7000万円(同77.0%増)
・営業利益:1億2000万円(同1億1100万円の損失)
・経常利益:1億3000万円(同1億0900万円の損失)
・最終利益:7900万円(同8500万円の損失)
同社では、家庭用ゲームソフトの大型案件が複数進行中であることに加えて、原価低減による売上総利益率の好転、販売費及び一般管理費の抑制が主な要因とした。なお、「収益認識に関する会計基準」を適用した。
セグメントの業績は次のとおり。
①デジタルエンタテインメント事業
売上高は12億8600万円(同101.3%増)、営業利益9700万円(1億1600万円の損失計上)となった。
・ゲームソフト関連の売上:家庭用ゲームソフトの大型案件が複数進行中であることから、7億9300万円(同971.2%増)となった。
・モバイルコンテンツ関連の売上:運営売上が前年同期よりも減少し、4億8100万円(同5.7%減)となった。
・パチンコ・パチスロ関連の売上:ゲームソフト関連やモバイルコンテンツ関連に開発人員をシフトしていることから、億1100万円(同79.7%減)となった。
②その他事業
売上高は8300万円(同37.9%減)、営業利益2300万円(同421.0%増)となった。第1四半期累計では、コロナ禍の巣ごもり消費拡大で売上好調が続いている家庭用カラオケ楽曲配信事業のロイヤリティ売上は、引き続き高水準で推移した。しかし一方で、SI事業においては様々な企業からシステム開発等に関する商談を得ているものの、前年同期と比べ開発中の案件は減少した。
■2022年8月通期の見通し
続く2022年8月通期の業績については、売上高62億4200万円(前期比4.7%増)、営業利益4億8000万円(同80.3%増)、経常利益4億8800万円(同71.7%増)、最終利益2億8600万円(同93.0%増)と大幅増益を見込む。
・売上高:62億4200万円(同4.7%増)
・営業利益:4億8000万円(同80.3%増)
・経常利益:4億8800万円(同71.7%増)
・最終利益:2億8600万円(同93.0%増)
計画に対する進捗率は、売上高21.9%、営業利益25.0%、経常利益26.6%、最終利益27.6%となっている。
・売上高:21.9%
・営業利益:25.0%
・経常利益:26.6%
・最終利益:27.6%
会社情報
- 会社名
- 株式会社トーセ
- 設立
- 1979年11月
- 代表者
- 代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4728