アカツキ、第3四半期(4~12月)決算は売上高20.7%減、営業益46.8%減 既存タイトルが前年同期に及ばず 新作への投資も先行 IP事業は一時的なライセンス収入を計上
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アカツキ<3932>は、1月31日、2022年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、既存タイトルが前年同期の高い水準に及ばなかった影響に加え、新作ゲームへの投資が先行したことで大幅な減収減益となった。
売上高187億7500万円(前年同期比20.7%減)
営業利益49億5000万円(同46.8%減)
経常利益52億円(同44.2%減)
最終利益37億8400万円(同35.0%減)ゲーム事業は、新型コロナウイルス感染症の影響は見受けられず、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と新規タイトルの開発に努めた。
主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、LTV最大化のため、長期目線での運用を継続した結果、全世界3.5億ダウンロード突破記念イベントの開催や海外版6周年記念イベントの開催により、国内だけでなく米仏含む複数の国と地域でストアセールスランキング1位を獲得した。
また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』では、国内版2.5周年および3周年イベントや海外版1周年イベントのほか、サガシリーズ31周年を記念したイベントを開催するなど、長期目線での安定運営を継続した。
しかし、ゲーム事業全体では既存タイトルが前年同期の高い水準に及ばなかった影響や新規ゲームへの投資行ったことを受け、前年同期比で減収減益となった。
IP事業も新型コロナウイルス感染症の影響は見受けられず、取り扱いIPが増加しているほか、展開チャネルが拡大するなど、IPエコシステムの構築が着実に進捗した。なお、第3四半期期間では自社IPの共同開発に伴う一時的なライセンス収入が発生した結果、前年同期比で増収増益となった。
■通期見通しは非開示
なお、2022年3月期の業績見通しは、ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、IP事業についても積極的に挑戦していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、非開示としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932