KADOKAWA、第3四半期のゲーム事業は売上高38%減、営業益86.2%減と大幅減収減益 リピート販売が反動減 受注好調の『ELDEN RING』で巻き返し狙う
KADOKAWA<9468>は、この日(2月3日)、第3四半期累計(21年4~12月)の決算で、ゲーム事業の業績について、売上高が前年同期比38.2%減の76億4200万円、営業利益が同86.2%減の4億600万円と大幅減収・減益だったと発表した。第3四半期(21年10~12月)をみると、売上高が前年同期比30.9%減の28億1500万円、セグメント損失2億1700万円と大幅減収・赤字となった。
前年同期においては、新型コロナの感染拡大による巣篭もり需要の盛り上がりを背景に、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』など旧作のリピート販売が大きく伸びた。リピート販売が採算性も高く利益インパクトが大きかったが、今期はその反動減が出た格好だ。
また共同・受託開発事業では、大型作品を発売した前年からの反動があったこと、開発スケジュールの見直しの影響が出たという。このほか、一部開発中のタイトルにおいて、減損損失を計上した。
ゲーム事業の中核企業であるフロム・ソフトウェアが新作『ELDEN RING』の開発を進めており、2022年2月25日に発売する予定だ。同タイトルは、海外のゲームアワード「Golden Joystick Awards 2021」で「Most Wanted Game」を受賞。予約も好調で業績面での巻き返しが期待される。
これ以外にもKADOKAWAグループで手掛けているアニメのゲーム化作品やオリジナル作品含め、複数の開発ラインが進行しているそうだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- フロム・ソフトウェア