円谷プロ、第3四半期決算は営業益220%増の10億7500万円と大幅増益 「ウルトラマン」のライセンス収益が国内・アジア中心に拡大
円谷プロダクションの第3四半期累計(2021年4~12月)の決算は、売上高38億4700万円(前年同期比で49.1%増)、営業利益10億7500万円(同220.4%増)、経常利益10億8600万円(同213.8%増)、最終利益9億1000万円(同408.6%増)と大幅増益を達成した。親会社のフィールズ<2767>が発表した。バンダイナムコホールディングス<7832>でもIPとして「ウルトラマン」の収益が伸びているとの発表があったが、それに符合するものと言えよう(関連記事)。
・売上高:38億4700万円(同49.1%増)
・営業利益:10億7500万円(同220.4%増)
・経常利益:10億8600万円(同213.8%増)
・最終利益:9億1000万円(同408.6%増)
「ウルトラマン」シリーズを中心とした様々な施策による価値の高まりを受けて、国内ライセンス事業はもとより中国などアジアを中心にマーチャンダイジング事業が堅調に推移し、収益に寄与した、としている。
映像事業では、Netflix等を通じて『ULTRAMAN』シーズン2の配信開始が2022年4月14日、庵野秀明氏が企画・脚本を手掛ける『シン・ウルトラマン』の公開日が同年5月13日とそれぞれ決定し、配信・公開に向けた取り組みを順次進めている。
またNTTドコモとの共同事業や独自ECサイトに加え、従来の映像作品やリアルなライブステージでは表現できなかったインタラクティブなストーリー展開をオンラインで体験できる没入型ライブアトラクション『INTO THE STORY』を実施した。
■2022年3月通期の見通し
「ウルトラマン」シリーズを中心とした国内ライセンス事業および中国等アジアを中心としたマーチャンダイジング事業が堅調に推移する見通し。また、2022年1月には、NTTドコモが開発したVR空間での没入感が高いコンテンツの大規模配信を可能とする先端技術「リアルモーションキャプチャ」のVRデモコンテンツに『ウルトラマン』が採用されている。
加えて、楽天グループがNFTマーケットプレイスとして開始するサービス『Rakuten NFT』で提供する初めてのコンテンツとして『ULTRAMAN』が選定する等、新たなメタバース関連ビジネスへ向けた研究や取り組みを戦略的に進めている。
会社情報
- 会社名
- 円谷フィールズホールディングス株式会社
- 設立
- 1988年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1419億2300万円、営業利益118億2700万円、経常利益129億4700万円、最終利益115億5100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2767
会社情報
- 会社名
- 円谷プロダクション