【決算レポート】ガンホー、第4四半期(10~12月)は前年同期の「鬼滅の刃」コラボの反動で減収減益に 2月20日の『パズドラ』10周年に向けた施策の用意も
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の2021年12月期の第4四半期(10~12月)の連結決算は、主力の『パズドラ』はコラボイベントや大感謝祭により堅調だったものの、2021年6月に配信開始した『ラグナロクオリジン』と『Ragnarok X』の売上が減少したことで、前四半期比で減収減益となった。
また、前年同期は「鬼滅の刃」とのコラボが奏功して大きく収益を伸ばしていたため、その反動で前年同期比も大幅な減収減益となっている。
売上高254億4700万円(前年同期比18.4%減)
営業利益64億4400万円(同41.9%減)
経常利益66億1900万円(同39.9%減)
最終利益43億5100万円(同10.1%減)
国内は、『パズドラ』は順調だったものの、2021年6月に配信を開始した『ラグナロクオリジン』の売上が僅かに減少したことが減収減益につながった。また、子会社Gravityについては、『Ragnarok Origin』が北米で2021年11月に配信開始となったものの、東南アジアの『Ragnarok X』の売上が減少した。
主力の『パズドラ』は、パズドラ大感謝祭を実施したほか、有名IPとのコラボイベントを含む様々なイベントを実施したこともあり、MAU(月次アクティブユーザー数)は引き続き底堅く推移した。11月と12月は、2022年2月20日の10周年に向けたプレアニバーサリーイベントを開催した。足元の四半期は、パズドラ10周年を記念した超豪華特別イベントを実施する予定だ。
また、本日2月16日には、パズドラ10周年記念タイトルとして、『PUZZLE & DRAGONS Nintendo Switch Edition』を2月20日9時より、ニンテンドーeショップにて発売することを発表した。
Nintendo Switch向けゲーム『ニンジャラ』は、シーズンアップデートやコラボイベントなどの継続的な実施によりMAUは堅調に推移した。2022年1月8日からテレビアニメ「ニンジャラ」の放送を開始しており、若年層である4~12歳の層の掘り起こしに取り組んでおり、足元はゲームのダウンロード数も好調に推移しているとのこと。
新作パイプラインは、前回と変わらず7本となっている。これは、スマートフォン向けと家庭用ゲーム機向けを合わせたものとなり、具体的なタイトルとしては、2022年のグローバル配信に向けて開発中の同社初のPlayStation5向けタイトル『DEATHVERSE: LET IT DIE』が開発中となっている。
子会社Gravityは、新作パイプラインは以下のとおり。日本や韓国への展開もあるが、『ラグナロク』は東南アジアで人気のIPのため、東南アジア市場において、様々な『ラグナロク』シリーズのタイトルを出していくことを予定している。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765