【決算レポート】enish、第4四半期は2タイトルの終了と新作『かのぱず』不振などで減収、赤字計上に NFTゲームへの参入が決定 「ゆるキャン△」初のスマホゲーム開発も
enish<3667>の2021年12月期の第4四半期(10~12月)の連結決算は、『欅のキセキ/日向のアユミ』と『HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD』のサービス終了による影響に加え、9月に配信開始の『彼女、お借りします ヒロインオールスターズ』(以下『かのぱず』)の不振などにより、前年同期比で減収となった。
また、減収の影響に加え、2月11日にリリースした新作『進撃の巨人 Brave Order』の先行コストが影響し、各利益項目とも赤字計上となった。
売上高7億3000万円(前年同期比41.4%減)
営業損益3億4700万円の赤字(前年同期1億2700万円の黒字)
経常損益3億2900万円の赤字(同1億2000万円の黒字)
最終損益3億3000万円の赤字(同5600万円の黒字)
前年同期の業績のけん引役となった、『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』(以下『ごとぱず』)は、売上高水準が低下傾向となっている。この第4四半期は、「ごとぱず1周年 ~500%のありがとう祭り~」を実施するなど、サービスのテコ入れに注力した。
前述のとおり、新作『かのぱず』は低調なスタートとなった。IPコラボを積極的に行い活性化を図るもやや厳しく、今後は効率化を検討していくという。
今後はゲーム事業に注力し、新規タイトルを年1~2本ペースでリリースし利益を積み上げていくことが基本方針となっている。新たな動きとしては、NFTゲーム(GameFi)への参入を決定し、HashPortの「HashGames」と連携したプロジェクト『De:Lithe Φ 』を2022年の夏に公開する予定だ。
『De:Lithe Φ 』は、オンラインRPG『De:Lithe』をベースに、ブロックチェーン活用の新要素を追加した「Play to Earn」モデルのゲームとなっている。
新作のパイプラインは、その『De:Lithe Φ 』を除いて、3~4本となっている。うち1本は2月11日にリリースされたばかりの新作『進撃の巨人 Brave Order』となる。
また、先日発表されたばかりなのが、TVアニメ「ゆるキャン△」初となるスマートフォン専用ゲームで、こちらは2022年内のリリースに向けて開発が進められている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667