【決算レポート】東京通信、第4四半期はハイカジを軸としたインターネットメディア事業の拡大とティファレトの連結効果で大幅増収 新規事業への投資を推進中
東京通信<7359>の2021年12月期第4四半期(10~12月)の連結決算は、ハイパーカジュアルゲームアプリをけん引役としたインターネットメディア事業の拡大に加え、電話占い「カリス」などを手掛けるティファレトを2021年4月に連結子会社化した影響もあり、大幅な増収を達成した。
ただし、新規事業のための開発費、人件費への投資を進めていることもあり、利益率は低下しており、減益にとどまった。
売上高12億3400万円(前年同期比56.0%増)
営業利益6300万円(同22.2%減)
経常利益6200万円(同11.4%減)
最終損益600万円の赤字(前年同期5600万円の黒字)
インターネットメディア事業は、ハイパーカジュアルゲームアプリが中心の「グローバル」が大きく成長し、2021年12月期通期で前年同期比56.1%の増収 、41.2%のセグメント増益を達成した。2020年11月から本格的に運用開始した「Save them all」が1年を通して好調を維持し、2021年リリースのタイトルである『stop the flow!』や『Make Expression』なども海外ユーザーの新規獲得に加えて、国内ユーザーの利用も拡大し、好調に推移した。
プラットフォーム事業は、マーケティング体制とSEO対策強化により新規会員獲得の効率化、検索エンジンからの自然流入の向上で広告宣伝効果が改善した。
電話占い「カリス」は、占い診断をテーマに長く運用している安定的なサービスだが、引き続き良質なコンテンツの提供と品質水準への努力に努めていくとしている。
インターネット広告事業は、前年度に堅調だった既存案件の特需的な需要が落ち着いたため、減収減益となった。主要広告主とアフィリエイターとのリレーションを深め、ウェブマーケティングによるアフィリエイト広告に加えて、運用型広告によるアプリマーケティングへの取り組みを強化していくという。
また、新規事業として、インフルエンサーがサブスクリプション型課金サービスを展開する際に必要なITソリューションの開発、管理運用をするサービスを提供するスキルオン事業の育成に取り組んだ。サービス内にて他社との提携コンテンツなどを拡充する取り組みなどを進めている。
なお、2022年12月期通期の連結業績予想については、以下のとおり。「収益認識に関する会計基準」を適用するため、前期比較は開示されていないものの、売上高・各利益とも前期の実績値を上回る見通しだ。
主力事業のインターネットメディア事業とプラットフォーム事業の既存領域は増収増益の計画として、新規事業への投資、管理体制を増強しつつ、グループ全体でさらなる成長を図っていくとしている。
売上高59億円
営業利益4億7000万円
経常利益4億5000万円
最終利益2億3000万円
会社情報
- 会社名
- 株式会社東京通信グループ
- 設立
- 2015年5月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高62億1900万円、営業損益1億3300万円の赤字、経常利益3億5700万円、最終損益2億400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7359